cafe 方丈庵

生徒さんお手製の料理、スイーツの紹介ページです。
作陶の合間の珈琲ブレイクタイム、そして皆さんと持ち寄ったランチメニュー
また器のこと、日々のことも綴ってゆきます。
皆さんも一緒に方丈庵で美味しい時間を過ごしませんか?

色見本
春は遠いようですぐ近くまできている気配を感じるこの頃。
毎年悩みの花粉症のセンサーが花粉の感知をしはじめましたよ。

方丈庵の色見本をリニューアルいたしました!
新しく調合を変えた釉薬や新色、また逆に人気がなかったり
失敗が多く取りやめた釉薬などもありこの数年で随分色見本の変化があり
わかりずらくご不便をお掛けしておりました。
酸化、還元焼成含め30色近い釉薬を土の色5枚のボードに振り分け
ざっと150パターンの色見本が完成いたしました。
これからも色を増やすのに加え、装飾技法(化粧土、絵付け)の
サンプル品も作るので
将来的には200〜300パターンの色見本、装飾見本が出来上がる予定ですのでお楽しみに♪
小さな貧乏教室ながら、頑張っております(笑)!

色見本つくりには久住さんのご協力を
ボード作りには黒岩さんのお力をお借りしました。ありがとうございました。
が、完成したばかりのボード、倒してしまい、早速数枚の色見割ってしまいました(涙、トホホ)
まったく、そそっかしいですよね〜。
今後そんなことが無いように、黒岩さんに色見本の収納箱をつくって頂く予定です。

色見本頑張って作り直したいと思います(汗)
10年選手
教室を再開して間もなく、とても冷え込んだ朝に
いつものようにストーブを点火しようとしても火が着かないのです。
昨日までは普通に使えていたのに。。。
メーカーに電話して聞いてみたところ
芯の部分がタールで汚れていると着火しない可能性があるとのこと。

使い残した古い灯油をつかってしまったのが悔やまれます。
もともと安いストーブでしたし、10年以上働いてくれたのでもう買い替え時かな?
とも一瞬思いましたが、愛着もあり、もう同じデザインはつくっていないようで
買い替える決断ができずに迷っていました。
ストーブの芯を替えたことがあるという黒岩さんに相談し
ストーブを解体し、構造を教えていただきました。

実にシンプルに出来ていて、いたく感心。
やはり10年使い込んだため、芯が焼け、かなり摩耗している模様。
早速アマゾンで取り寄せる事に。(Amazonで何でも取り寄せられるから便利!
ストーブの替芯まで扱っているなんて感動ものです!)
先日レクチャーして頂いていたのでスムーズに替えられました。
これでもう10年使えるかな(笑)。

対流型灯油ストーブって、みているだけで温まります。
芯を替えて、炎も伸びやかに喜んでいるようです!
このトヨトミのストーブって、炎の色がとても奇麗なんですよね。
そして、天板で焼き芋焼いたり、鯛焼き温めたり
それを楽しみにいらっしゃる生徒さん結構いらっしゃるんです(笑)。

今の時代ながく使うことを考えてつくられたメーカーものって、とても共感します。
わたしも作り手として考えさせられます。
そして、もう1つ昨年から決断できなかったことが。
このストーブの一件で思い立ちました!

このダイヤル珈琲ミル。こちらも10年以上の年季物。
時には、生徒さん達が珈琲豆を挽くのを手伝ってくださったり。
部品が欠損し内部の金属が一部腐食してしまっている可能性があり、つかえなくなっていたのです。
こちらも、高いものではなく、修理に出すよりも買ってしまった方が安く済む可能性があり
しばらく買い替える決断ができなかったのです。

が、ストーブの一件で心が決まりました。
メーカーの修理部へミルを発送し、見積もりの連絡を待っていると
どうしたことでしょう、その2日後に宅急便で返されてきたのです。
修理不能で返されてきたのかと訝しげに箱を開けてみると
「長いご愛顧ありがとうございます。中古品の部品で申し訳ありません。」
と一文が添えてあり、元気になって帰ってきたのです!
カリタさんありがとうございます!
これからもずっと可愛がりたいと思います。

いつもの珈琲が一段と美味しく感じるのはなんでだろう?
灯油ストーブで身体が、そしてミルで挽いた珈琲で心が温まる立春です。

寒い季節が続きますが、
ストーブでアトリエを温め、そして珈琲の香りで
みなさまを暖かくお迎えしたくお待ちしております。

ロングバケーション
ながくお休みを頂いております。
新しい年がはじまり早くも半月が経過。
こんなにもゆっくりと過ごす年末年始もはじめてのこと。
サイトの更新も久しぶりになってしまいましたね。

昨年暮れにおこなった手術はお陰様で無事に済み
術後の経過も順調でとても元気に過ごしております。
いろいろとご心配をお掛けし申し訳ありませんでした。
お見舞いのお心遣いなどもありがとうございました。

たかだか10日間の入院生活でしたが
それでも日常のありがたみ
健康であることにとても感謝する気持ちが強くなりました。

手術翌朝の一番キツい時、病室の窓から立派な虹がみえました!
しかもまたまたダブルレインボー!
管につながれ不自由な身体で、携帯で虹を激写しましたが、ブレブレですね。
でも痛みがふっとんじゃうくらい嬉しい虹でした。

以前アトリエに通ってくださっていた育子さんが
この病院の手術室の看護士さんとして働いていらっしゃるのです。
背中に羽の生えているようなお人柄で、その上とても可愛い育子さん。
オペ室の看護士は、優秀でないとなれないそうですね。
心強いフォローをたくさんしてくださり安心して手術にのぞめました。

先生はじめ、医療従事者の方々に感謝で一杯です。
綺麗に!?して頂いた身体で、新しく生まれ変わったつもりで
精進してゆきたく思う新年です。
昨秋に持病の発作を起こしたメルも元気にしています。
アトリエに居た時のオテンバ振りはだいぶ大人しくなり
今では家猫の快適さを満喫しているようです。
シーツを洗濯しようとして、そのままくるまれたまま動こうとしないので
このまま洗濯機に入れてしまいそうに(笑)!
黒猫ベリーは親譲りの!?食いしん坊で。
早食いで、あっという間に自分の分は食べ終わり
食の細く、食べる速度がゆっくりなメルのおこぼれまでも
待ってました、とばかりにペロリと食べてしまいます。

退院後に友人達が送ってくれたお花のアレンジも
食べる気満々です!(笑)

1ヶ月近くお休みを頂きありがとうございました。
猫達ともヌクヌクと幸せな時間を過ごし
たっぷり英気を養わせて頂きました。

またアトリエにて元気でお目に掛かれますこと
楽しみに皆様のお越しをお待ちしております!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

すべてがうま(馬)くゆく1年となりますように!

ダブルレインボー
先週のまるで嵐のようなお天気の火曜日の夕刻
お天気雨のような天気模様に生徒さんが
ひょっとして虹でもでているのでは、、と何気ないひと言で
ふと空を見上げてみると、、、
それは見事な素晴らしい虹がかかっているではありませんか!
しかもダブルレインボー!!
教室の生徒さん達と「キャキャー」子供のようにはしゃぎながら虹を見上げていました。
私も仕事放棄して(笑)しばらく見とれてしまいました。
今まで見たどの虹よりも鮮明で大きく、本当に美しい色で!

この虹を見た前日は、この一年近くずっと入退院を繰り返していた
フラメンコ仲間のキャルメンの快気祝いに
入院中絶食で、その時から私の器をつかって頂いている銀座のお鮨屋さんで
好きなだけお鮨食べてね、、という約束を果たしに行ってきたのです。
何度もお腹を切り、壮絶な闘病生活を送ってきました。

自分が辛くキツい時も、いつも人のことを最優先に考え行動してくれる
とても尊敬し、大好きな友人の一人です。
大手術をし退院した1月後には、皆が1年掛けてやっと覚える踊りを
1ヶ月で見事に覚え、舞台で踊った情熱のフラメンコダンサーでもあります。
目の前に現れた見事な虹はそんな風に頑張っている人へのエールに思えて。
明日から入院を控え、生徒さん達や友人達からたくさんのメッセージや
励まし、また心のこもったギフトをたくさん頂きました。
教室の予約もないのに、焼きたてのケーキをわざわざ届けに来てくださった
生徒さんまでおいでになりました。

皆さんの暖かいピュアなお気持ちに静かに感動し、
そしてなんて幸せなことだろう、
と今ひとりになったアトリエで思いを噛み締めています。

あの大きく立派ダブルレインボーはアトリエに集う
心優しい素敵な皆さんへの祝福の虹なのだと思っています。

1ヶ月お休みを頂きますが
また来年元気にお目に掛かりましょう!
ときの潮さい
12月1日まで神楽坂「奏庵」さんにて作品展をさせて頂いておりました。
年末のお忙しい中の足をお運びくださいました皆様本当にありがとうございました。

春に個展をした日本橋「開」さんもカフェギャラリーでしたが
フロアが独立していた為、今回のようなカフェバーと同じフロアの中での展示販売はとても新鮮でした。
常連のお客様やふらっとお茶をのみに立ち寄られたお客様ともとても近くに接しさせて頂き
いろいろなご縁を頂きまして感謝しております。
神楽坂の中でも落ち着いた雰囲気のカフェ&バーで
ご来廊くださった皆様もお茶やお酒をお楽しみ頂きながら作品を鑑賞くださり
私も一緒にご相伴させて頂いたり、とても幸せな時間でした。

神楽坂という場所柄か、料亭やバーなどでお仕事されていらっしゃる女主人も多く
そして80歳代で現役のライブハウスの女性オーナーも「奏庵」の常連さんで
とても励まされる思いです。
今回は12月中旬より入院を控えているため、注文品は受けないつもりでいたのですが
クリスマスにお店で使いたいという注文に、断りきれずに受けてしまいました(汗)。
個展会期中にアトリエに通い、その会期内で頂いた注文品の作品を制作している作家も
世の中にあまり居ないのだろうな〜と苦笑いしながらロクロ廻しておりました。
自分でも貧乏性だな〜と笑ってしまいます。
お陰さまで、いつも会期後におとづれる燃尽き症候群にならずに済みました(笑)!

なんとかその注文品を焼き上げ、作品を届けるために再び神楽坂を訪れたのは会期終了から5日目のこと。
猛烈がんばっちゃいました!
奏庵さんで会期中毎日注文していたフレッシュジュース。
くれぐれもビールじゃないですよ(笑)!
リンゴまるまる1個と人参まるまる1本、レモンスライスが1杯に凝縮されている
なんとも贅沢なジュースです。

11日間に及ぶ会期中も、教室仕事と神楽坂とを通いこなせたのもこのジュースのお陰かも知れません。
神楽坂にいらした際は是非にもお立ち寄りください。
1杯づつ丁寧にドリップされる珈琲も美味しいですよ!

神楽坂で頂いたご縁に感謝で一杯です。
さて、次はお鮨屋さんの注文品にとりかかりまっす!

blue bird
金属作家、安東桂さんとのコラボ作品の完成です!
昨秋からご一緒させて頂いている多摩クラフト協会で
桂さんの作風に一目惚れし陶と金属のコラボを温めていました。
桂さんにお願いして、今回私の陶板に青い鳥をオーダー。
この色は銅を酸化させた緑青(ろくしょう)色です。
このブルーグリーンに魅了されます。


大切な友人が今秋ご結婚され、そのお祝いの品につくらせて頂きました。
彼女の笑顔や涙やその存在に随分と救われてきました。
お二人の末永いお幸せの気持ちを込めてつくりました。


いつか、桂さんとのコラボ展、実現させいたいです♪
いとしのjimny
人生ではじめて自分名義で所有した記念すべき愛車ジムニー。
あちこちのギャラリーへの搬入搬出
時には25人分の生徒さんの作品を運び
100個の引き出物もラクラク運ぶ小さな身体で力持ち。
タフで働き者でいい走りっぷり、私の大切な恋人です。

アトリエの小窓から見える恋人を制作途中、時折眺めては
「ハンサムだな」と。(馬鹿ですよね、笑)
この数年の思い全て受け止めてくれた可愛い子です。

諸事情あり、この冬いよいよ手放すことにしました。
たくさんの思い出が詰まっている愛車なのでお別れはとても辛いのですが
感謝を込めて、ありがとう!ジムニー君。
君のこと、ずっと忘れないよ。
多摩クラフト展 2013
多摩クラフト展 会期終了いたしました。
台風の影響で初日、二日目はお客様も少なかったのですが
最終日にはお天気に恵まれたくさんのお客様に観て頂き
ご来場者数630名近い方がお見えになりました。
ご来場くださいました皆様ありがとうございました。

今年のテーマは「うごく ゆれる そよぐ」
会期直前までこのテーマに悩まされましたが
皆さんの作品を見てまわりそのアイデアの豊富さに驚かされました。

私のブースには、アトリエの色見本にしている葛の葉を吊るし
「うごき ゆらぎ」を表現してみました。

今回は新しく、振子時計と、引出箪笥にチャレンジしてみました。
構想の段階は楽しかったものの、いざ焼き上げてみると
焼きものの収縮率に泣かされました。
計算ミスで数ミリ大きく歪みもあり、
わざわざ新しく作ってくださった黒岩さん作の棚をさらに削って頂いたりと
他の生徒さん達にもご尽力頂き、会期になんとか間に合い出展できました。
アトリエにて使用予定ですので見てくださいね!

次は神楽坂のカフェ&バー奏庵での個展に向けて制作開始です!
方丈庵ファーム
今夏はいつになく厳しい暑さでしたね。
今年はアトリエ庭に黒岩さんが植えてくださったトマトが豊作でした。
水を極力与えない栽培方法が甘みが増すとかで
(無精な私にはぴったりでした)
とても美味しいトマトをたくさん楽しめました。

まだまだ残暑も厳しそうですが確実に秋は近づいてきていますね。
空の感じや、秋の虫の声、そしてそして、、、作品展の季節の到来です。

まだまだ先、、と思っていたら、もう9月。
準備期間がたっぷりあった筈なのに
会期前に焦るいつものパターンです。
そろそろエンジンかけてゆかないと。。。
秋の作品展2本告知させて頂きます。

多摩クラフト展
〜うごく・ゆらぐ・そよぐ〜
2013年10月25日(金)〜27(日)
10:00~19:00(最終日〜17:00)
パルテノン多摩 特別展示室
陶磁/ガラス/金属/ジュエリー/木工/染織/漆/複合素材
*多摩で制作する作家達がいろいろな素材で表現いたします。

〜ときの潮さい〜
神楽坂「奏庵 」〜お茶とお酒の店〜にて
2013年11月20(水)〜12月1日(日)
お茶time12:30〜17:30/お酒time18:30〜23:00
(火曜定休/日祝は17:30まで)
*今春オープンしたばかりのカフェ&バー「奏庵」さんの
ギャラリーコーナにて展示販売いたします。
素敵な空間で茶やお酒を頂きながら作品をご高覧ください!

画像は、方丈庵産トマトのカプレーゼ
ギフトカタログ
最近は、引き出物や香典返しなどもギフトカタログで頂く機会が増えましたね。
送り主のセンスで選んで頂いたギフトも嬉しいものなのですが
最近はライフスタイルも多様化し、物を増やしたがらない方も多く
クラフトの体験やエステが受けられるようなカタログギフトが
人気になりつつあるようです。

アトリエ方丈庵も体験版のギフトカタログに掲載頂くことになりました。
通常の体験教室よりもスペシャルなメニューを用意しております。
もしどなかたへのギフトで悩んでおられたら覗いてみてください。
他にも色々な体験コースが満載です!

画像はアトリエの生徒さんにご協力を頂き手タレお願いしました(笑)!

ソウ・エクスペリエンス 総合版カタログGreen
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/2/courses/4474

ソウ・エクスペリエンス 総合版カタログBLUE 
https://www.sowxp.co.jp/catalogs/1/courses/4473 
パンを焼く生活
今年も半分終わってしまいましたね。
今年は空梅雨でしょうか?
梅雨だというのに方丈庵は湿度も低く爽やかな風が吹き抜けています。

パン生地もそして発酵過程も湿度や温度に大きく影響されます。
久しぶりにフォカッチャという、バターを使わずにオリーブオイルを使用してつくる
イタリアのパンを焼いてみました。岩塩で塩味と、ローズマリーで薫りをつけて。

20代の頃に通っていたパン教室の先生がおっしゃっていたのを思い出します。
「梅雨のようなはっきりしないお天気の時なんかパンを焼くと気持ちがすっきりするの。」と。
確かに出来上がった時はパンのように気持ちも膨れて達成感!

パンも陶芸も同じように捏ねて→形をつくって→焼くという行程を辿るからか
陶芸家でパンを焼く人って結構多いのです。

捨てきれないパン職人の夢。ムフフ♪
エコロジータイル
陶芸では制作途中に水を使用します。
特に電動ロクロをひく際は、水は不可欠で最終的にかなりの泥水が残ります。
なるべく下水に流さないようにお願いしていたつもりでも
以前、それが原因で下水が詰まり床下に流れ込むというアクシデントがありました。
3年前からは電動ロクロの生徒さんに限らず、手ロクロで作陶されている生徒さんにも
協力頂いて専用の桶に沈殿した泥水を溜めて頂いています。

皆さんが捨てた粘土の上水を捨て、干し、練り、寝かせた3年分の泥を
集めて、洗面所回りのタイルとして再生させました。
色とりどりのタイルとして生まれ変わりましたよ!

焼き上げたタイルを作業台の上に並べ貼り方のシミュレーション。
かなり頑張って2ヶ月掛けて制作したつもりでしたが
結局床の部分のタイルは足りずに、壁3面だけ貼ることにしました。
初日はタイル貼り、二日目は目地埋め、3日目は埋もれた部分のタイル磨きです。
まだ途中ですが水回りの空間こんな感じになりました。
目地をグレー色にしたせいか、とてもシックに雰囲気になりました。

水回りに貼ったタイルは、皆さんの制作途中で出た手桶に沈んだ粘土たち。
なるべく水を汚さないように、粘土を捨てないようにとの思いを込めて
タイル焼きました。

連日遅くまでタイル貼りの作業お手伝いくださった黒岩さん、ありがとうございました。
私の方はすっかりバッテリー切れで後半バテ気味でしたが、黒岩さんのお元気なこと!
また床の作業ではお世話になります!
三度目の正直と世界一の朝食
葉山にアトリエを持つ銅版画家が主人公の小説を数年前に読んでから
逗子、葉山をゆっくり旅してみたかった。
中学の美術の教諭をしている友人が、修学旅行の代休が平日にとれるとのことで
葉山、鎌倉を女二人で旅してきました。

前日までの雨予報が外れてくれ、初夏の光輝く葉山の海と風がとても心地いい。
少しだけ風邪気味だったのですが、潮風にあたっているうちに喉の痛みもやらわいだ。
海をぼんやりと眺めながら過ごす休日って最高!

夜は、銀行だった建物をバーにしている鎌倉にあるバー「BANK」で一杯。
数年前に鎌倉通の生徒さんに教えて頂いて、何度か訪ねたものの、
毎回定休日と重なってしまい今回三度目の正直での入店。
友人は幼少期、ドイツで暮らした事があり、ドイツ版の養命酒的なお酒の話をしていたら
カウンターで隣に座られたお二人が偶然にもドイツご出身の紳士で
そのドイツ版養命酒「イエイガーマイスター」を1杯ごちそうしてくださいました。
ドイツでは各家庭に薬草酒として常備しているそうです。これで風邪も撃退できそう!
翌朝は、「世界一の朝食」を提供してくれる七里ケ浜にある「bills」へ。
ランチは一度食べたことがあったのですが、朝食は初めてで。
ここの看板メニューである、リコッタパンケーキとスクランブルエッグを注文。
「世界一」と称されるだけあり、フワフワ軽いパンケーキとスクランブルエッグは絶品!

この日は生憎の五月雨のお天気でしたが、そんな鎌倉の海もまたよし。
お寺巡りも、しっとり雨に濡れた緑が生き生きと潤い、森林浴には最適なお天気。

夜は、鎌倉通の花川さんオススメの田楽屋さんへ。
6人も座れば一杯になってしまうような囲炉裏を囲んだ店作り。
まるで「日本昔話」に出て来るような店構え。
たまたま一緒になった方々が、落語家さんとそのマネージャーさん、
葉山で蕎麦屋を経営されているご主人と、神主さんというなんともユニークな面子!
火を囲んでいるせいなのか、あっと言う間に仲良くなり、
名刺交換し、またの再会を約束して別れました。
大女将と若女将がまたとても素敵なお店で!
田楽味噌の美味しさに感動。一期一会の旅となりました。

葉山、鎌倉と巡ったのに、写真はお酒と食べ物だけですね。。
今回も色気より食気の旅でございました(笑)。
鳥籠
私の作品でも鳥籠をモチーフにした作品があります。
絵になる鳥かごに惹かれます。

写真上のものは、一人暮らし時代に少しでもお部屋の雰囲気を明るくしたくて
もう今は閉店してしまって残念なのですが
吉祥寺の照明器具屋で6年近く前に購入したもの。
鳥かご風のデザインが気に入ったのと、灯りを灯した時の天井の影の美しさに感動して。
現在はアトリエのキッチンに取り付けて楽しんでいます。
そしてもう1つの鳥かごは、深大寺にある大好きなインテリアショップ
「森のギャラリー」で昨夏から目を付けていた鳥籠。
これは本物の鳥かごではなく、装飾品だそうですが
少し古いものらしく、かなり傷んでいたり、一部壊れていたり。。
こちらも、黒岩さんにお願いして
鳥かごの中心に電気コードが入るように穴を開けてくださるようにお願いしました。
最初は「こんなボロの鳥かご、まさかお金出して買って来たのではないでしょう?」
と怪訝顔の黒岩さんも、後半は私の希望通りのかたちに修理し
取り付けてくださいました。感謝感謝です。

お陰様でイメージしていた通り、
それ以上に素敵な雰囲気の証明器具となりました。
鳥達も時々鳥かごの回りに遊びにきます(笑)。
タイルタイルタイル
今月末のアトリエの休講日を利用して、アトリエの洗面所の回りを
タイル貼りする予定です。
陶芸は洗い物も多く、回りに水が飛び散るので材木だと痛みが早くて。
只今500ピース近いタイルをせっせと制作中です!

3月の日本橋での個展期間中のアトリエのお休みを利用して
すでに黒岩さんが基礎工事をしてくださっているのです。感謝。

自分で5月末の休講日に施行!と計画しておいて
間に合うか内心ハラハラ焦っております。
なんせ、3月の個展が終ってから私一度も轆轤を廻しておりませんの。
明けても暮れてもタイル作りの毎日。
今日、明日と大小両方の窯でタイルを焼成します。
細かなタイルの窯詰めに発狂寸前(笑)。
タイルばかりの窯詰めの為、棚板も支柱も足りなくなってしまったので
小さな窯であと3回は焚かないと間に合わなさそう。

明るく楽しい洗面所になるように、窯詰め頑張ります!
(2013,5,22)
ひだりうま
3月の日本橋の個展に来て下さった大学の先輩と卒業以来再会しました。
作品をお買い上げくださったのですが、その際作品に入っているサインを見て
とても懐かしがってくださいました。
旧姓の名前「馬原」から1文字とって「馬」の字を使用しているのですが
その事をとても喜んで下さいました。

陶芸の世界では新しく構えた窯を焚く初窯の際、「左馬」(頭が左で尻尾が左)
を描いた作品を焼くと縁起がいいとされ
初窯で焼成した左馬の作品を配ると喜ばれる風習が古くからありました。

その由来を調べてみますと、馬には右から乗ると転ぶという習性があるため、必ず左側から乗ることからきている。つまり「左馬は倒れない」として、人生を大過なく過ごせるという意味が込められているそうです。
また、「うま」を逆さ読みした「まう」が祝宴での「舞い」を連想させ
縁起がいいという説も。
左馬の文字の下の部分が巾着のかたちに似ていることから金運のお守りにも
つかわれたり、普通は人が馬を引いてくるところを
逆に馬が人をひいてくることから商売繁盛に繋がるとも言われています。

現在の姓(轡田/くつわだ)になる際に、父がこう申しました。
轡は「馬にはめて前へ引っぱる道具」だと。
なるほど、上手いことを言うものです(笑)。

作品をお買い上げくださった皆様が人生を大過なく過ごせ
少しでも幸せの為に前進できますように。。
願いを込めて「馬」の印押させて頂いております。

それにしてもこの1ヶ月、作品らしいものはまったく創っておらず
新たにタイル張りする予定のアトリエの洗面所のタイルをせっせと創っております。
約300ピース目標に頑張ってます!
(2013,5,2)

勝負靴
先月の個展会場にお越しくださった生徒さん達から
私が履いていた赤いパンプスのことで声を掛けられました。
皆さん足下まで見て下さっているので気が抜けません(笑)。

一昨年から半年間に渡り勉強してきたアートセラピーの講座の色彩心理の時間で
チャクラ(サンスクリット語で車輪という意味で生命のエネルギーの中枢)
と呼ばれる7個に連なった主要なエネルギーカラーの講義がありました。
例えば「第三の眼」と呼ばれる前額(第六チャクラ)は直感、透視力が属性とされ
チャクラカラーはラピスラズリにあたります。
身体の7つの部位が全て色で表されており、それぞれに意味合いがある。
自分に足りない部分(色)を自分に取り込む為のワークで
私には「赤」が足りていないことが判明した。
足りていないと、驚く程、画用紙に色がのせられないことに愕然としました。
確かに「赤」は大好きな色。大切にしている色だからこその思い入れがあり
あえて自分から遠ざけ、封印してきた色でした。
因みに赤をあらわすのは東洋医学ではベースチャクラと呼ばれる第一チャクラ。
脊柱の基底で生命エネルギーを表す。
西洋医学の内分泌では生腺、生殖腺の生殖器官を表すそうです。

色彩心理の先生の「赤い靴をはいていると疲れ知らずでどこまでも
歩いていけるような気がしませんか?」とおっしゃられたことが頭に残っていて
思い切ってエナメルの鮮やかな赤色のパンプスを購入しました。
確かに、この靴を履いていると足取りが軽くなるような。
色と心理、そしてその作用がとても興味深く。
でもこの赤のパンプス、リーガルショップのアウトレット品です(笑)。
効用がその分減っちゃうかな。

下の画像はフラメンコシューズ。
もう5〜6年履いていてかなり年季はいってます。
個展準備で4ヶ月近くレッスンお休みしていたので、そろそろ復活しなくちゃ。
赤のパンプス効果を借りてまた一歩踏み出したいと思います!
(2013.4.17)
アフタヌーンティー
日本橋での個展が終わり、この3ヶ月近くお休みをとっていなかったので
この日は頑張ったご褒美にマンダリンオリエンタルのラウンジに
ハイティーしに行ってきました。
個展会期中は日本橋のマンダリン前を毎日のように通っていて
ご褒美はここで!と決めておりました。

個展に来てくれた友人がそのことを知って、予約しておいてくれたのです!
38階からはスカイツリーも近くに見え、ゴキゲンな眺めです。
たまにはアルコールでなく、女子っぽく可愛いことがしたくて
柄にもなく!?甘〜いスイーツに紅茶で優雅な午後のひと時です。

マンダリンブレンドの中国茶や季節のお茶、定番の紅茶やフレーバティーなど
お茶の美味しさにとても感動しました。
10杯近くお茶をお代わりしてお腹タブタブ音がしそうなくらい。
後半はやはり甘いものはたくさん食べれなくて、目でお腹が一杯に。。

日本橋で若く素敵なおかみさんお一人でやっておられる割烹料理屋さんで
口直しに!?ビール1杯呑んで解散となりました。
やはり私たちは女子っぽく可愛いことではなく、最初から「オヤジ」路線の方が
合っているのか(笑)?

久しぶりのゆったりした時間に素敵な気分転換になりました。
また頑張れそう〜♪
風の紋
「風の紋」会期終了しました。
お忙しい中、たくさんの方に見て頂き感謝申し上げます。
たくさんのお花、頂き物をありがとうございました。
そして作品をお買い上げくださった皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

はじめて開催させて頂くギャラリーさんでしたし
日本橋という土地での個展もはじめてのことでしたので
当初とても緊張しておりました。
今回は作家人生ではじめて搬入後の作品の飾り付けは
全てギャラリーさんがやってくだいましたので
初日を迎えるまでどんな雰囲気になるのかわからず
果たして作品の数が足りるのか、作品棚が埋まるのかも心配でした。

ドキドキして初日を迎えました。
流石はギャラリーのオーナー大津さん!
某デパートの美術画廊に勤務されていらっしゃったこともあり
とても素敵にディスプレイしてくださっていました。
自分の作品なのに、気付かなかった良さを引き出してくださるような
そんな陳列にとても感動し、また勉強にもなりました。
1階がカフェで2階がギャラリーになっています。
大津さんが生まれた生家でもあった建物をリノべーションして
つかわれています。

朝早くからランチ用のカレーを仕込まれてしらっしゃるのですが
一日中ギャラリーもカレーの美味しそうな香りが漂います。
たまらずに一日30食しかつくれないという人気のカレーランチを
お願いして、ランチタイムのピークの後に頂きました!
スパイスが効いていて、ひき肉たっぷりの食べごたえのあるドライカレーで
癖になる美味しさです!週に3日も食べにいらっしゃるフアンもいらっしゃるとか。
食後に頂くカプチーノも本格的でした!

丁度、会期中に桜が満開に。
千鳥が淵や隅田川のお花見に
みえるお客様もいらっしゃって、
歌舞伎座のリニューアルイベントもあったり
日本橋界隈が華やいで賑やかな1週間でした。

はじめての出会いや、久しぶりの再会もあり
ギャラリー開さんとのご縁に感謝しております


今回もまた準備期間が少なく反省点も課題も多いのですが
少し無理してでも個展を開催したことはよかったと思っています。
多少の自己満足もあるかと思いますが。。。
「それでも作家はどんどん創り続けて発信していかないと。」
そんな私の気持ちを察してか、大津さんが言葉を掛けて下さいました。
話は変わりますが大津さん、アルゼンチンタンゴがご趣味なんです!
ギャラリーでお話していても、大津さん無意識だと思うのですが
足はタンゴのステップを練習されていて(笑)。。。
ピンヒールにスリットの深く入った衣装を着て
アルゼンチンタンゴ踊ってみたいと夢見ていたこともあるのですが
男性と密着して踊ることがどうにも抵抗があって今はフラメンコの私です。
還暦を迎えたら深紅の衣装を着て、年若いラテン系イケメン男子と踊ることを
次なる目標にしたいと思います(笑)。
もとい、作家としてもっと精進したく思います。
応援くださいました皆様ありがとうございます!
道の途中
昨年11月の末に日本橋での個展が急遽決まり制作開始したのが今年の元日。
いよいよ明日が搬入です。
正味2ヶ月半の製作期間で結局200個近い作品を制作しました。
一昨日が最後の窯焚き、そして今日がその窯出しでした。
200個近い作品の中でも実際明日搬入できそうなのはその3分の2程です。
前半はなかなか思い通りにいかず窯も失敗続きでしたが
4回目の今日の窯出しではやっと思い通りの色質感が出て窯の神様に感謝しています。


それにしても、還元窯を焚く時って、とても緊張します。
何度経験しても慣れないものです。
プロパンからバーナーで窯にガズを入れる瞬間はもっとも緊張します。
930度を過ぎてから1220度までガスを送り続けるのですが
なかなかこれがバーナ音とガスの臭いに包まれかなり神経をつかいます。
まあ、こういうことは適度な緊張感を持っていた方がいいのでしょうが。
でも、還元窯を焚いている時は「炎の芸術」という言葉通り
人の力ではどうにもコントールできない力を感じ、厳粛な気持ちになります。

今回は風のかたち、砂や水辺に残る風の足跡を表現してみました。
シリーズでつくっているオパール調の作品を「砂の紋」として。
マット調のものは「風の紋」。そして新しくつくった青磁調の釉薬は「水の紋」。

まだまだ理想のかたちには遠く及ばず、製作期間中はなかなか思い通りにいかず
かなり焦ったり自己嫌悪に陥ったり。
それでも上手く気分転換もできずに休日も作業続き。
本当に不器用だなとつくづく思います。
でも自転車でのアトリエと自宅の行き帰りに感じる季節の移り変わりや
日々変わってゆく風の温度に随分と救われてきた気がします。
今後の反省点をはやくも感じていますがまだまだ発展途上にあるのだと信じて
初めての日本橋での個展が無事に始まるようにとにかく明日安全運転で搬入へ行ってきます!
首都高が大の苦手で、、まだまだ克服しないといけない壁がたくさんです(笑)。
My favorite
この春は飛散している花粉の量も例年の数倍とか。
それに加え隣国からの有害物質に黄砂に先週の煙霧の現象には驚きました。
アトリエから見える空がみるみる暗くなっていく様には異様な感じがしました。
また連日の制作、施釉、窯作業、自転車通勤で全身花粉と汗と埃まみれ。
いい女が泣きます(笑)トホホ。
帰宅するとバスルームへ直行です。そしてバスタイムでのお気に入りが
お願いしてつくって頂いている船木加代子さんの手作り石鹸。
画像の石鹸は椿油がベースのバランスソープ。
香りは船木さんブレンドオイル「ウインタフォレスト」
とても品のよい爽やかな薫りです。
前シーズンにつくって頂いたローズブレンドの石鹸もお気に入りで
最後の1つがもうあと残りわずかで。
いい薫りに包まれ埃も汗も疲れも全部流して気分もさっぱりです。
オリジナルソープのお陰で個展前の作業の連続の日々も乗り切れそうです。
方丈庵仕込み
今年で味噌の仕込みも三年目。
流石に3回目ともなると手際よくなってきましたよ!
初回は、長島さんにご指導頂きながら、2回目はレシピを見ながら。
今回は手順を確認するようにサクサク仕込めました。
個展用の2回目の窯の上がりがイマイチで
作品をつくり直す為にオフの日もアトリエに籠りっぱなしの毎日で
この日はどうしても粘土に触りたくなくて
アトリエのストーブでコトコト煮ていた大豆が丁度柔らかく煮えたので
味噌作りに勤しみました。
いい気分転換にもなりお味噌も仕込めいい休日となりました。

写真の右の味噌瓶に今年のお味噌を。左の味噌瓶には昨年のお味噌が。
潰し切れていない大豆が田舎味噌風でとても美味しいのです!
(思い切り手前味噌です。笑)
ソウルメイト
入院している友人のお見舞いに千駄木の病院まで行ってきました。
以前同じフラメンコクラスで踊っていた友人キャルメン。
6〜7年前に原因不明の体調不良で長期入院していた際、
国の難病指定されている病気と告げられました。
それから入退院を繰り返しながらも勢力的に世界を駆け回りながら仕事をし
(数年前に難関の旅行業務取扱管理者の資格を取得し旅行会社を立ち上げました)
入退院でまともにレッスンに行けないのにもかかわらず
毎年フラメンコの発表会の舞台に立ち続けています。

6年前、私の母が余命宣告され心くじけそうな看病の日々に
病院に入院していた彼女から逆にいろいろ励ましのメールや手紙をもらいました。
命について考え、「生と死」を近くに感じている私達だから
共感し合えるものがあったのだと思います。

術後2週間、弱々しくベッドに横たわっているキャルメンは
術後の痛みに耐えながらもそれでも明るく私を迎えてくれる。
疲れさせてはと、短い時間だったけどどうしてもハグしたくて
ベッドに横たわっているキャルメンのすっかり細くなった身体を
ぎゅうっと抱きしめました。
大丈夫、キャルメンの身体から熱く流れる血の温度を感じたから!
今年もきっとフラメンコ発表会で踊れるよ!そう確信して病院を後にしました。

(画像は、アルバからお土産に頂いた宮城の地酒とお手紙付きのこけし通信。
ここの酒屋さん津波で流されてしまったそうですが、また再建したそうです。
それだからかな、とても繊細なお味なのだけど、とても強く太い味がしました。)
病院を出てから、やはりフラメンコの友人アルバと1年振りの再会。
彼女、ソーシャルワーカーとして勤務していた横浜の病院を昨年末で退職し
今年1月より被災地石巻の「東日本大震災対策本部」に赴任しています。
この日、石巻から東京に出張を兼ねて上京するタイミングで会えることに。
彼女にも、やはり母の闘病中、いろいろ助けてもらいました。
一日一日弱ってゆく母の看病で心が折れてしまいそうな私に
「看病を楽しめ!」って言うのです。
とても楽しめる訳がないと、一度泣いて訴えたことがあったっけ。
でも後でその言葉の意味がわかり、母と一緒に居れる時間に感謝して
一瞬一瞬を楽しもう!ってそう思えるようになりました。

私にとってとても影響力のある大切な友人2人に再会した貴重な休日でした。
この二人とは不思議なご縁を感じるのです。やはりフラメンコ魂なのかな。
滅多には会えなくても魂でつながっていられているような。
アルバともぎゅーっとハグして別れました。

ところで、、キャルメンとかアルバとかスペイン人かって?
いえいえ二人とも生粋の日本人でございます。
敬愛するフラメンコの師匠愛子先生にスペイン語名を命名してもらったのです!
私はって?ふふふ。
「アントニータ」でございます。誰も呼んでくれないけど(笑)
大切にしているもうひとつも名前なんです。

画像は再会を祝して乾杯したキリンのフローズンビール。
いい事書いたつもりが、画像はお酒ばっかりですね(汗)
サムゲタンパワー
前回のCafe方丈庵をアップした翌日から発熱し先週はインフルエンザで苦しみました。
いつも39度近い高熱が出るのですが、今回は37度台の微熱だったもので
まさかインフルエンザとは思わずに、教室仕事もしていたもので
皆さんにうつしてしまっていないかハラハラしましたが
1週間経過し、生徒さん達に特に問題なかったようでホッとしています。
来年からはちゃんと予防接種受けないといけませんね。。。

それにしても、こんなに身体が動くインフルエンザもはじめてで
毎回フラフラして3〜4日は寝込むのですが
教室仕事は数日お休みしたものの、その間もアトリエで窯焚いておりました。
軽く済んで、回復も早かったのは風邪対策に韓国のチキンスープ「サムゲタン」
大量に仕込んでせっせと食していたお陰かも知れません。

韓国では日本の「土用の丑」に食べる鰻のように、夏バテ防止に食するものだそうです。
本来は丸鶏を使用するのですが、今回は手羽元をつかい炊飯器で時短料理です。
最後は土鍋にうつしてグツグツ煮込んで出来上がり。
餅米、にんにく、ショウガ、長ネギ、ナツメ、クコの実、松の実、栗、里芋と
スタミナのつきそうなものを入れて身体の芯から暖まります。

本調子でない時に焚いた窯の出来は果たして最悪で、、、
窯の神様もよくわかっておられるのですよね。
やはり心身ともに健康でないといい作品もつくれないこと痛感する立春です。
薬膳茶
新しい年が明けましたね。
健やかで幸せに満ちた一年になりますようにお祈りいたします。
今年はお正月休みが長くゆっくり出来た方が多かったようですね。

私は3月の個展まで日にちがないこともあり
元旦からアトリエで轆轤まわし、新年から飛ばしておりま〜すっ!
皆さんには驚かれたり、大変ですね〜と言って下さるのですが
元旦から仕事している自分が好きなだけなのです(笑)!
そんな自分に少々酔っているだけです(笑)。

十数年前に師事していた故石田先生は、はやり元旦から制作される方でしたし
また学生時代からご指導頂いている小木曽先生もはやり元日からの窯焚きは恒例で
そんな影響もあるのかも知れません。

今冬は厳しい寒さですが、そんな寒さを癒してくれるのが画像の薬膳茶。
ポットの中には、ナツメ、クコの実、牡丹、ジャスミンが入っております。
生徒さんで薬膳の勉強をされていらっしゃる濱名由美さんに教えて頂き
昨年末に横浜中華街で、たんまりお茶の材料を買い込んできました。
最近貧血がひどく、それを知った濱名さんがブレンドを考えてくださいました。
血を巡らせ、身体を温めてくれる効果があるそうです。
濱名さんはハマナスの花、マイカイカを特にすすめてくださいました。
寒い冬の朝も湯気立つカップの小さな花の莟が膨らんでとても華やかな気分になります。

薬膳茶せっせと呑んで
濱名さんような美しい健康美人を目指して今年一年頑張りたいと思います。
教室でも薬膳茶お出ししております。
(2013,1.9)
冬の線香花火
当時大学生だった美季ちゃんがアトリエ方丈庵を突然訪ねてきて
アトリエの手伝いをしてもらうようになって3回目の年末の大掃除。
「りえさん、窓ガラスが汚れていると、いい運が入ってこないんですよっ!」
と言って、冬空の元、せっせとアトリエテラスの窓を拭いくれるようになって
ついつい毎年美季ちゃんに甘えて窓ふき担当して頂いてます。
お陰で、アトリエには素敵な生徒さん達が集まってきます、本当に。
それにしても、まだ20代前半のお嬢さんがまるでおばあちゃんのような
セリフ言いますよね(笑)。

3年前は確か、クリスマスイブだったかな、大掃除していたら
友人からその年の夏にもらって忘れていた線香花火が出て来て。
防寒対策ばっちりして、アトリエのテラスの先端で
美季ちゃんと二人、チリチリと線香花火灯しておりました。
しかもクリスマスイブの夜に17歳も年離れた女子大生と二人で
線香花火って!?ちょっとおかしな図ですよね(笑)。
でもこれが、とても素敵な儀式だったのです。
空気が澄んでいる分、線香花火の小さな火花がとても綺麗で。
この一年のことを振り返りながら何本も何本も線香花火灯しました。

余程、印象的だったのか、2年前の年末は美季ちゃん自ら線香花火を手にして
大掃除にやってきました。
が、今年はすっかり忘れてしまって。
何かやり残した感があったのは、線香花火だったのだと後から気がつきました。
この冬の間にやりましょ、美季ちゃん、花火。

画像は美季ちゃんが差し入れてくれた動物シリーズドーナツ。
大掃除の合間にストーブで温めて食べました。
心のふるさと
2012年も残すところわずかとなりました。
今年は皆さんにとってどんな一年でしたか?
年末年始、故郷で過ごされる方も多いのではないでしょうか?

私の故郷とは何処だろう?と、ふと考える年の瀬。
5年前に母を亡くしてから実家という概念がなくなってしまい
自分の帰れる場所ということろを無意識のうちに探していたように思います。

このところ毎年末に一年頑張った自分へのご褒美に通った
山梨清里萌木の村、ホテル・ハットウォールデン。
2年前の冬に作品展示をさせて頂いた思い出深い場所でもあります。
通いはじめて15年近くになりますが「心のふるさと」といってもいいのかな?

ホテルを予約した直後、笹子トンネルでの痛ましい事故があり
中央道の交通止めがあったため、一旦はこの旅行のキャンセルを考え
別の場所に行き先を考えてはみたものの、はやり帰りたくなって
今回は「あずさ」の旅を決行!清里地ビールの旅(笑)。
ホテル・ハットウォールデンの階段を上がり木の扉を開くと
ついつい自然にこう言っては自分で笑ってしまいます。
「ただいま〜っ!」
今回、清里駅まで総支配人の木内さんに迎えに来て頂いたのですが
荷物を預かる為に差し出した右手を私は再会の握手と勘違い(笑)!
「木内さん〜。お久しぶりです〜」とぎゅうっと握りしめた木内さんが戸惑っていて
咄嗟に荷物を受け取る手だったと気がつき赤面。
その後、ホテルに着くまで笑いっぱなし。
この日、近くの温泉まで車で送迎して頂いたのですが
萌木の村の船木専務がサプライズで
星の見えるスポットに連れていってくれたのです。
丁度、獅子座流星群が来る週でしかも新月!
それはそれは息を呑むような素晴らしい星空でした!
温泉からホテルに直帰だと思って洗い髪のままだった友人の髪の毛は
氷点下の星空の下、瞬時に凍ってしまってびっくり(笑)!
でも、温泉効果で身体も心もポカポカでした。

写真は一緒に行ったいのうえりえさんのテディベアとROCKのBeer!

ROCKで地ビールを頂いた後は、改装してまた雰囲気がよくなった
ホテルのバーでバーテンダーの久保田さんのカクテルを頂くのが楽しみ。
実はこの日は非番だった久保田さん。
わざわざ出勤してくださったのだと、後で専務から伺いました。
ありがたいことです。。

この日リクエストしたのは、フレッシュの柘榴のカクテル。
柘榴は女性ホルモンに似た成分が入っているらしく美肌に効果があるのだとか。
柘榴の実を絞ってつくられた贅沢なフレッシュカクテルはここならでは。
暖炉の火で暖まりながら夜は更けてゆくのでありました。

この日、ラウンジでたまたま一緒になった方がおられて
彼女、ピアニストの平澤真希さんといって、長くヨーロッパに留学し
昨年日本に帰った際に立ち寄ったこの萌木の村に惚れ込んで
今年のクリスマスはこちらでピアノのコンサートを開かれることになったのだそう。
翌日、オルゴール館で平澤さんのピアノの生演奏を聞かせて頂きました。
オリジナル曲の「龍」という曲がとても素晴らしくて。
友人は曲を聞きながら涙を流しておりました。

画像は今年改装したホテルのラウンジ「parch」
私の作品も少しだけ置かせて頂いてます。

こちらのオルゴール館の工房で働いておられるオルーゴール職人の脇田直紀さん
のオルガネッタ(オリジナルの手回しオルガン)の大フアンでもあり、
この日はオルガネッタを演奏させて頂いたり、また最後に平澤さんのピアノと
脇田さんのオルガネッタのコラボ、そして観客である私たちで「ふるさと」
を歌いました。
声を出して歌うだなんて何年振りだろう!
郷愁を誘うオルガネッタの演奏と「ふるさと」の歌詞がとてもマッチしていて
歌いながら、ここ清里の地を「心のふるさと」であることを確信しました!

この清里の地を訪れると、
ここで働く人達の姿、またものつくりの姿勢に感銘を受けます。
その姿から清里開拓の父ポールラッシュ氏の言葉が生きていることを感じるのです。
「最善を尽くせ、しかも一流であれ。」
私もこうありたいと強く思い、今年最後のご褒美の旅の帰路につきました。

お土産に脇田さんのオルガネッタのCDを買ってきました。
アトリエでCD流しながら「心のふるさと」を想う年の瀬です。

追記
なんだか、HPアップしてみてカッコいいこと書いたつもりが
ただの「のんだくれ日記」みたいですね。
こんなですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとりまして来年が幸せに満ちた穏やかな年となりますように
お祈りしております。
(2012.12.30)

森の工房へ〜再び〜
すっかりホームページの更新もお久しぶりです。
今年の大きなイベントが2つ終わり
少しだけ「燃え尽き症候群」でした。
急遽、来年3月末に日本橋で個展が決まり
もう少しだけこの空白の時間を楽しみたかったのですが
有り難くもまた忙しくなりそうです。

制作にとりかかる前の束の間の休息に
2年前に訪ねて以来の陶芸作家、渡辺和代さんの工房に
久住さんとお二人でお邪魔してきました。

3年前国立のギャラリーゆりの木さんでやっておられた個展で
和枝さんの作品とお人柄にすっかり魅了され
それからお付き合いさせて頂いています。
山梨の富士山麓、河口湖にほど近い工房で制作されていらっしゃいます。
私の個展やアトリエの作品展の際も車飛ばして
わざわざ東京まで足を運んでくださるんです。
この日は生憎の空模様でしたが
道中、霧が立ち込めた晩秋の河口湖近辺も
なかなか素敵な雰囲気でした。

和枝さんのとびきり素敵な笑顔が迎えてくださいました。
私たちの到着時間に合わせてピザの生地を発酵させておいてくださいました。
今日のランチは「カルツォーネ」
ピザ生地の中にトマトソースとジャガイモ、ほうれん草
チーズを入れて生地を半分に折って端を閉じ焼きます。
ご自宅にある蒔ストーブで焼いている間
サラダと野菜たっぷりのスープも用意してくださいました。

蒔ストーブでいい感じにカルツォーネ焼けました!
和枝さんが10月の無門庵で開催した作品展の
久住さんの飴釉のシリーズの中の
タルトプレートを宇宙のようだと大変に気に入られ
今回それを届けることも目的でした。
そのお皿にアツアツのカルツォーネよく似合います!
森の工房の中で雨音を聞きながら贅沢なランチ。
予定では近くの河口湖への散策や
美術館、そして工房で一緒に作陶の計画をしていたのですが
女子3人あつまると話が尽きない尽きない(笑)!
夕方まで永遠に楽しいおしゃべりは続きました。。。
和枝さんの作品のとても自由な感じが好きです。
原始的な創作の喜びを感じるのです。
何にもとらわれないような、開放的な作風。
そしてその自由な作風とは裏腹な緻密な釉薬の研究。
旅行先で採掘した土や石を粉砕して使用することも。
時には湖の中に入り泥を
取ってきてつかいます。
たくさんの刺激とアイデアを頂いて帰ってきました。
画像は和枝さんからのプレゼント「もくもくシリーズ」のぐい飲み。
雲のかたちがハート型になってます。コースターも和枝さんの手作り。

なんだか急に別れ際ハグして欲しくなって。
大好きな和枝さんの笑顔と森の工房を後にしました。
束の間の雨の休日。とても静かな時間でした。
多摩クラフト展を終えて
今春、多摩クラフト協会のお仲間入りをさせて頂き
はじめての展示会に参加させて頂きました。

金属、木工、染織、漆、ガラス、陶磁器など
異素材の作家25名の作品が揃いました。
作家キャリアも経歴も大先輩ばかりの中で緊張しましたが
皆さんとてもハートある素敵なクラフトマンばかりで
私自身大変勉強させて頂き、また大きな刺激となりました。

(会場エントランスを飾る、安東桂さんと私のオブジェ。
私のアンモナイトの作品を見て、安東さんが選んでくださった貝の作品。
一目みて、安東さんの作品の大フアンになりました!)
今回のテーマ「食」を楽しむ〜食に誘う用の美〜ということで
個人ブースでは、四季をテーマに4つのお膳を表現いたしました。
桃の膳、風の膳、月の膳、静の膳。
日本の4つの季節を感じて頂けるように
桃の膳では、桃の節句のお祝いを意識し桃鉢と真珠色の杯を。
風の膳では、初夏の風を感じながら旬の肴で涼を呼ぶ。
月の膳では、晩秋の水辺に浮かぶ月を愛でながら一杯。
静の膳では、雪に閉ざされた静寂の中で暖かい料理と酒で暖を。
というイメージでコーディネイトしてみました。
こう書いていて思ったのですが、全て酒宴ですね(笑)。。。
今回は初となる、共用スペース。
異素材の作家達の作品を持ち寄り
1つのデーブルをコーディネートするという試み。
今回はモーニング、アフタヌーンティー、そしてディナーという3つの
テーマテーブルをつくりました。
私はディナーのテーブルに参加し、ランプシェードや
重たい料理を受け止められるような器を中心にディスプレイさせて頂きました。
3日間という短い会期でしたが、700名近い来場者があったようです。
たくさんの方から貴重なご意見、ご感想を頂きました

今回のイベントのもうひとつのテーマである
東日本大震災のチャリティーイベント。
私も微力ながら協力させて頂きました。
通常の3分の1程の値で作品を販売させて頂き
全作家さんの作品3日間で12万近い売り上げがあり
全額寄付させて頂く予定です。
お買い上げくださいました皆様ありがとうございました。

また、被災地の津波で使い物にならなくなった楽器を
つかいオブジェ作品とした金属作家の赤川政由さんと安東桂さん。
「この大震災の記憶を忘れない為に。また再生の祈りを込めて。」
というコメントを胸に刻んでこのイベントを終えました。

また、いろいろな作家さんともお話する機会を頂き
ものつくりの苦労話、この道に至までの経緯、この素材を選ばれた由など
とても共鳴、共感できる貴重なお話を伺う事ができました。
作家としても未熟で、また教室主宰者としてもこれからさらなる勉強を積み重ね
新たなる表現と、皆様に喜ばれる器つくりができるように精進してゆきたく思います。
今年最後を締めくくるご褒美のような展示会でした。
足をお運びくださいました皆様ありがとうございました。
(2012,11,20)
姉妹
永遠に夏は終らないような気がした暑さ厳しい今夏でしたが
駆け足で秋が過ぎ去ってゆきますね。
ロードバイクで走る多摩川の風が冷たく
今朝のアトリエでは少し暖房を入れる程でした。

メルがアトリエの看板娘を引退し、家猫となって3ヶ月経過しました。
皆様にご心配をお掛けしましたが
今では病気のことを忘れてしまうほど元気になりました。
この夏を乗り切れれば、きっと元気になります!
と何人かの生徒さん達が言ってくれた通り
祈りが通りました!感謝しています!!
(画像は今朝のメル。お食事中です。)

嫌がるメルの口を無理矢理開けて
薬を呑ませているせいで私はすっかり嫌われものとなり
近づこうものならサッと逃げられてしまいます。(哀しい。。)
でも、メルの命を守るためなら鬼にもなる覚悟です。

先住猫のベリーとは日に日に
距離が近くなってきているようですが
まだお互い警戒し、シャーシャー威嚇し合っています。
多少相性が悪くとも兎に角、元気で長生きして欲しいものです。
(画像は頂いた花束の香りを嗅ぐベリー)

多摩クラフト展の準備で連日忙しく
無門庵ギャラリーでの皆様の作品をHPにアップできずごめんなさい。
もう少々お待ち下さいね。
(2012.11.1)

陶展を終えて 〜four seasons color〜
無門庵ギャラリーにて陶展会期終了しはや1週間。
会期中はたくさんの方に足を運んで頂きました。
懐かしい再会もたくさんあり
お忙しい中ご来廊くださる皆様に頭が下がる思いです。
今回も皆様からたくさんのご感想やご意見をいただきました。
生徒さん達の作品全てに同じ物は1つもなく
それぞれの世界観が確立されていて
また作品の完成度が高くて驚いたという声が多く聞かれました。
よく陶芸教室の作品展で、お弟子さん達の作品が先生の作風そっくりだったりして
あまり変化がなく面白みがない作品展が多いとのご意見も伺いましたが
そういう意味でもご来廊くださいました皆様とても楽しんで頂けたようでした。
ただ、これから陶芸をはじめてみたいのだけど
皆さんの作品の完成度が高過ぎて、敷居が高く私には無理そうで、、
というご意見もあり
それは主催する私としは複雑な心境でもあり、今後の課題としたく思います。

生徒さんのご家族と接してお話を伺う機会があり
普段はとても忙しくお仕事されていらっしゃって会社と自宅の往復のみの毎日。
そんな中で、陶芸教室の時間はとてもリフレッシュできるいい
時間になっているようです、と話してくださいました。

アトリエが皆様にとって焼き物つくりをする場であるとともに
自分自身を取り戻せる、自分に帰れるそんな空間であって欲しいと願っています。
時間に追われ、精密さを求められるデスクワークや現代の生活の中で
子供のように粘土を触り、かたちをつくってゆく作業というのは
人間にもともと備わっている五感の感覚を取り戻す上で
焼き物つくりは最高のワークだと感じています。

技術の向上、釉薬調合の知識を得ることは確かに大切な要素で、
陶芸教室を運営するにあたり、また作家としても研鑽を
積まなければならない課題ではありますが
ここ最近、もう1つの役割を強く意識するようにもなったのは
昨年から勉強しているアートセラピーの分野。
大地のエネルギーである粘土や鉱石や鉱物を原料とする釉薬を
素手で扱うことの大切さ。
これってとてもセクシュアリティーなことで人間の欲求なんですよね。
陶芸の行程って、粘土を練ったり、ロクロを廻したり、粘土を叩いたりと
結構身体をつかうことが多いのですが、制作し終えた時の感覚って
スポーツして汗を流した後のような爽快感と充足感とそっくり。

今程の充分な道具も設備もない太古の昔から受け継がれている焼き物つくり。
今でこそ電気炉で焼成することが多くなりましたが
炎で大地の産物を焼成して完成させる原始から伝わる人間の知恵と技術。
そしてそこから生まれてくる生活用具。とてもシンプルでそして奥深い。
作風が随分と変わりましたね!と今回多くの方からご意見を頂きました。
今回は意識的に今までつかってこなかった色やかたちを意識し
四季の色をテーマに制作いたしました。
受講した色彩心理の講座で自分の歴史を色で表現するというワークがあり
自分の人生がこんなにもたくさんの色に彩られていたのかという
新鮮な驚きを体感したことがきっかけとなったかも知れません。
今までの人生にかかわった全ての人達、アトリエに集まってくださる
心優しい皆様があって自分があるのだという、その思いを込めて。

まだまだ理想のかたちには遠く及びませんが
皆様から寄せてくださったお気持ちを制作のエネルギーにして
また次に向けてすすめそうです。
次は1か月後に迫った多摩クラフト協会のイベントに向けて!

皆様おつかれさまでございました。近く打ち上げいたしましょう!
(2102,10,18)
23人のかたちといろ
無門庵ギャラリーでの2年振りの陶展明日初日を迎えます。
本日お天気にも恵まれ無事に搬入終りました。
お手伝いくださいました皆様
(久住さん、黒岩さん、三宅さん、長島さん、小川さん、
野本さん、中村さん、吉田さん、濱名さん)
おつかれさまでございました。
皆さん、搬入のプロフェッショナルになりつつあり
各々が役割分担を買って出てくださりテキパキと
作業くださいましてありがとうございました。

23名のかたち、いろ、それぞれの世界観を是非にもご高覧ください。
会期中は幸いお天気にも恵まれそうです。
無門庵でつくられている地ビール(カミカゼ)とても美味しいのです!
また、お庭を眺めながら、リニューアルした「たけくらべ」のカウンターで
揚げたての天ぷらも頂くのもオススメです!
会期中は全日在廊の予定です。
皆様にお会いできますこと楽しみにお待ちしております。
(2012、10、5)
風をかんじて
残暑厳しい毎日ですね。
もう少し涼しくなったら、、と思っていましたが
今日納車になりましたロードバイクに初乗り!
自宅のある調布から日野のアトリエまで片道17キロ
多摩川沿いのサイクリングロード走り抜けてきました。
暑かったけど、風が気持ちよくてとっても爽快でした!
半年近く車通勤していますが、ガソリンはまた値上がりしはじめ
エコ通勤と運動不足解消を兼ねて、週に2〜3回は自転車通勤を
心掛けていきたいと思います。
(2012.9.14)
看板娘
今夏は特別厳しい暑さの夏だったように思います。
夏の疲れが出て来る頃、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
今日から9月。これから少しづつ秋に向かってゆきますね。
1ヶ月後に控えた作品展の遅れに遅れている準備に焦りを感じながらも
(まあ、毎回のことなんですが、ね。)
制作の手を休め、昨夜は美しい満月を眺めておりました。

休講日を利用し避暑地での夏休みを考えておりましたが
療養中のメルのこともあり
今夏は規則正しく毎日アトリエに来て仕事しています。

この夏は一部の生徒さん達にご心配をお掛けしてしまいました
看板娘のメルですが、ひと月前の最悪のコンディションから
奇跡的な回復をみせてくれ
日に日に元気になってくれてホッとひと息の初秋です。
看板娘としての仕事は引退させて
これからは自宅でのんびり過ごさせてやりたいと思っています。
7月末、前日まで元気一杯だったメルが突然ぐったりとしてしまっていて
熱中症かと思い、動物病院に連れていったのですが
先天的な心臓疾患を疑われました。
動物病院の先生に命の宣告をされ
心が折れそうな気持ちのままメルを自宅に連れ帰り
毎日祈るような気持ちで薬を呑ませています。

アトリエの押入れで産まれたメルは今年の春で10歳になりました。
子猫時代からたくさんの生徒さんに可愛いがられたお陰で
人見知りをせず、人懐っこい陶芸教室の看板娘として成長してくれました。
私の可愛くも頼もしいパートナーで、心強い一番のサポーターでした。
電動ロクロで作業していると、粘土の削りカスが動物的な動きにみえたのでしょう。
作業中に手を出してちょっかいを出すことも。
メルはアトリエ近辺に生息している
ネズミ、トカゲ、蝉、なんでも捕まえてくるお転婆娘で。
流石に鳥を捕まえてこられた時は泣きましたが。。
偶然かも知れませんが、私の誕生日の朝には
アオダイショウを捕まえてきたこともありました(汗)
春も、夏も、秋も、冬も、
いつでもアトリエにお気に入りの場所をみつける天才。
お日様をいっぱい浴びているからかいつも太陽の香りがします。

冬の寒い夜、嵐の夜、メルをひとりアトリエに置いて帰るのが
とても不憫でなりませんでした。
帰りはアトリエ裏のたぬき公園まで送ってくれることも度々。
朝は看板の上に寝そべって、私が来るのを待っていてくれました。

これからは嵐の夜も、冬の朝もずっ〜と一緒に居れるのがとても嬉しいです。

制作や窯焚きで遅くまで仕事している時も
メルが居てくれたから頑張れました。
個展や納品で遅くにアトリエに戻ってこなくてはならない時も
車の音でわかるのでしょうか、
アトリエの下に借りている駐車場まで雨の中、
走って迎えにきてくれた事もありました。
そんな健気な姿に涙が出たものです。
粘土を再生するためにつくった素焼き鉢は
メルのベッドとしてのっとられました(笑)
猫鍋ならぬ猫鉢。
子猫時代は制作中の茶碗の中に入ってスヤスヤ昼寝するような子でした。
いつも愛くるしい姿に癒され、生徒さん達にも可愛がっていただきました。

方丈庵のアイドル看板娘のメルにかわって
みなさまに今まで可愛がってくださったこと
心から感謝申し上げます。

現在は、先住猫のベリーと毎日顔を合わせてはシャーシャーと
威嚇しあっているのが新たなる悩みの種ですが
本来の気の強いメルが健在であることに少し安堵もしています。
とにかく
元気で居てくれることに感謝しています。

これからは家猫となったメルの報告もさせて頂きたく思っています。
お転婆娘から、箱入り娘になったメルを楽しみにしていてくださいね。
そして、元気になったらメルにも会いに自宅の方にも遊びにいらしてください!
(2012,9,1)
塩麹と陶箱
はやいもので今日は立秋。
しばらくHPの更新ができず、ご心配をお掛けしています。
今年5月にメンテナンスしてもらったばかりの窯にトラブルがあり、
なかなか作品が焼けない日々にため息混じりの盛夏。
理系の生徒さん数人にも窯のプログラムをみていただいたり、
皆さんにいろいろ相談に乗って頂いたり。
一波乱ありましたが(笑)瀬戸から窯屋さんに来て頂いて、
代替品のコンピューターと交換頂き、方丈庵のプロコンは修理に出す事に。
注文品がなかなかな焼けずにヒヤヒヤドキドキの波乱続きの夏です。
この窯でやっと焼けた陶箱に自宅で長らくタッパーに入れていた塩麹を移し替えました。
画像は鎌倉野菜の漬物。やはりプラスチックの容器より陶器の方が気分がいいです。
麹パワーで残暑を乗り切りたいものです。
(2012.8.7)
タイル職人
アトリエをつくってから12年近く、アトリエのキッチンが
私にとって一番居心地の悪い場所でした。
50年近く前に立てられた住宅特有の使い勝手の悪さと古さが気になり
ここ数年、生徒さん達と持ち寄りランチの機会が増え
どうにかもっと明るく使い勝手のゆく楽しいキッチンにならないか考えておりました。
インテリアコーディネートとして活躍なさっていた久住さんにアドバイスを頂き
思い切ってリニューアルすることに!
古いシンクとガスコンロ一式をとっぱらい、キッチン台と食器棚を黒岩さんに
お願いしてつくってもらいました。
使用していなかった勝手口は黒岩さんのアイデアで電子レンジ等の家電を納める棚に
華麗な大変身を遂げました。腐っていた勝手口の床下も補強して頂きました。
200枚近いタイルを焼き上げ、台所のキッチン台とシンク回りにタイルを貼りました!
まだ途中ですが、こんな感じです!

トイレの棚の天板にも余ったタイルを敷いてみましたよ。
次は洗面所水回りのタイル200枚頑張ってつくります!

(2012.7.7)

梅雨をたのしむ
雨に濡れた緑はしっとり潤い
紫陽花は雨を喜ぶかのように色鮮やかさを増す季節。

数年前に久住さんが梅のジャムをつくってきて下さって、
その美味しさが忘れられなくて
今年は自分でチャレンジしてみました。
梅を水から煮て、灰汁出しを何度かしてから種を取り除き
お砂糖とレモンを加えて煮詰めていけば出来上がり。
このところ毎朝食にヨーグルトと一緒に頂くのがお気に入りです。

そして昨年の今頃、作品展の疲れが抜け切らない時期に黒岩さんが差し入れて下さった
梅ジュース。疲労回復にはぴったりの爽やかな梅ジュースの美味しさに感動し、
今年は自分でつくってみたく、黒岩さんにお願いして教えて頂きました。
久住さんと私と一緒に梅ジュース仕込んでみましたよ!
梅の実からたくさんエキスが出るように梅の実をフォークで刺し
氷砂糖と蜂蜜を入れたら出来上がり!かんた〜ん♪ウレシイ♪
2週間くらいで飲み頃になるようです。

青々しい爽やかな梅の実から元気をもらえそうです。クエン酸バンザイ!
3年前の春に黒岩さんがアトリエに庭に植えて頂いた紫陽花が見頃です。
雨の季節も楽しみがいっぱいです。
(2012.6.16)
薔薇と葡萄酒
梅雨に入るちょっと前にアトリエの庭に蔓薔薇が咲きます。今まさに満開です!
何輪かアトリエの玄関や水場に生けて飾っていましたら
先日ある生徒さんから「この薔薇の色、りえさんカラーですね!」と言ってくださって
自分自身がこんな艶やかな色のイメージ!?であることに戸惑いつつも
正直嬉しくもあり。だって薔薇の花の色に例えられたら女性としては嬉しいですよね!

お手伝いに来てくださっている美季ちゃんのご両親から、素敵な贈り物を頂きました。
ワイン大好き
で、どんなに高級なワインでも頂くとすぐに呑んでしまう私ですが
この「こころみ学園」ワイナリーのあまりに素敵な成り立ちを知り
勿体無くて珍しくまだ呑まずに熟成させております(笑)

ワインのラベルにある注釈を転記させて頂きます。
「一年中空の下、こころみ学園のワイン醸造場、ココ・ファーム・ワイナリーでは
寡黙な農夫たちが、葡萄畑で、醸造場で、一生懸命働いています。
1950年代、計算や読み書きが苦手な少年たちとその担任教師が急斜面の山を切り開き、
六百本余りの葡萄の苗木を植えました。〜中略〜 炎天下、夏草を刈り、
日の出とともにカラス追いのカンを叩き、一粒一粒の葡萄を大切に摘み取り潰し・・
自然とともに働く日々は、知恵遅れと呼ばれ続けてきた子供達を知らず知らずのうちに
寡黙な農夫に変えてゆきました・・」

薔薇色の深く美しい葡萄酒の色は、少年たちの美しい魂の色に重なります。
もう少し熟成させて、私も汗を流してたくさん労働した日のご褒美にじっくり味わいたいと思います。
素敵な贈り物ありがとうございました。
(2012,6,2)
金繕い
金繕いを教えてくださる木村朋先生をアトリエの生徒さんにご紹介いただいて
3年前より金繕いの技法を少しづつ習得してきました。
割れたり、掛けたりした器を漆や木粉、米糊を混ぜて補修し
金泥や金泊をつかって装飾してゆきます。

愛用していて割れたり欠けてしまったものは勿論ですが
焼成中に窯内で作品に亀裂が入ることもあります。
粘土内に空気の層があったり、また器全体の厚みが均等でない場合に
亀裂が入ってしまうことがあります。
生徒さん達は皆さん忙しい時間をやりくりしながら教室で制作し
2〜3ヶ月もしくはそれ以上の時間を掛けて作品が完成します。
勿論、金繕いの作業も1カ所の欠けを繕うのに3ヶ月から半年もしくはそれ以上の時間が掛かる場合もあります。
でも愛用の器は大切に長くつかいたいもの。
繕いたいという生徒さん達が集まったので皆さんで金繕いにチャレンジです!

画像は赤漆(かぶれないように精製してある透明の漆に紅柄を混ぜてあるもの)にツゲの木粉を混ぜたものをつかい器の欠けの部分を補ってゆきます。
お米を1時間近く練り、糊状にした中に漆を混ぜよく練り合わせたものをつかっています。
腰越真知子さんは教室でつくられた作品でメープルの木の葉を形どったお皿が
割れてしまい繕いたいとお持ちになりました。
半年以上掛けて少しづつ漆を補ったり、余分な部分を削り落としたりしながら
この日やっと完成です。
画像は、最後に金泥を蒔いているところです。
お皿の上面は金泥で、そして裏は泊で繕いました。
飴釉の艶やかさに金色が映えてとても美しい仕上がりとなりました。
割れる前よりも、もしかしたら作品の格が上がったかも!?
これだけ時間を費やして繕ったものは、きっと今まで以上に愛着がでて
永く大切に扱おうという気持ちになりますね。

金繕い初チャレンジの花川さんが
「金繕いって、なんだかとてもいいことをしている気持ちになりますね!」
とおっしゃられた言葉が印象的でした。

金繕いの木村先生の
「金繕いをしながら人間関係も修復できるような気がするのよ!」
という考え方も素敵!!
金繕いって奥が深いです。。

(2012.5.6)

和スイーツ
久々の更新でスイマセン。
一昨日まで春休みを頂いておりました。
ヨーロッパ5カ国(ドイツ、スイス、フランス、イギリス、リヒテンシュタイン)を
8日で巡る弾丸ツアーでした。
少し時差ボケ気味で怪しい行動をして危なっかしい日々ですが
ボチボチと更新してまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

画像は生徒さんの手作りスイーツ。
炭酸まんじゅう(田舎風まんじゅう)は長島とし子さん作。
素朴なお味で手作り餡がおいしかったです!
白玉入り沖縄ぜんざいは三宅敬子さん作。
沖縄では「ぜんざい豆」として売られているようです。
実は「おしるこ、ぜんざい」が苦手な私もさっぱりとした甘さで美味しく頂けました!

和のスイーツって和みますよね。
日本茶をすすりながら和む幸せなひと時でした。
ごちそうさまでした!!
情熱の・・・
私は誰でしょう?
フフフ、、正面からはお見せできませぬ。
なんせ、舞台メイクで妖怪ちっくなので、皆さんにドン引きされます〜。
この日はフラメンコの発表会でした。

今回は「solea」というフラメンコの最も古い形といわれる曲を踊りました。
フラメンコの本場、スペインの次にフラメンコ人口が多いのが日本だそうです。
自分達の国から遠く離れた地球の裏側にある小さな島国に生きる女性達が
フラメンコに夢中になるのが不思議らしいです。
もともとはインドを追われた流浪の民ヒターノ(ジプシー)がスペイン、アンダルシア地方に定住し
彼等の音楽とアラブ系の音楽、そしてスペイン固有の音楽が一緒になって出来上がったのが
フラメンコの始まりと言われています。
そんな背景がフラメンコが西洋の中にありながら、非常に東洋的な色彩を持った独特の音楽になったと
考えられています。
放浪の民ヒターノの日々の嘆きや夢、はかない希望を歌や踊りに託して感情の捌け口にしたのです。
その思いが、フラメンコが他の民族舞踊にはない奥深さを与えることになりました。
数年前、仕事が忙しく一時フラメンコのレッスンを中断していた時期がありました。
が、どうもその間調子がイマイチだった事がありました。
そんな時にある生徒さんが言ってくださったのです。
「りえさんにとって、踊りは生活の一部になっているのよ。
踊ることを魂が求めていて、魂が喜ぶのでしょうね。」と。
その時ハッとしました。
どんなに忙しくてシンドイ時でも、そんな時だからこそフラメンコが必要なんだな、、と。

陶芸も同じ事、生活に必要な生活雑器を手で作っていた時代から受け継がれてきた
人間本来に備わっている能力で、かたちなきものから形を作り出すというのは人間の本能と思うのです。

陶芸とフラメンコ「静と動」このバランスはやめられません。

画像の花束は以前一緒のクラスで踊っていた友人キャルメンからの贈り物。
情熱の色に思いが伝わってきました。ありがとう!キャルメン♪
味噌瓶と味噌作り〜2012〜
教室の生徒さん達の中に手作りのお味噌を毎年仕込んでいらしたり
作家仲間でお味噌を手作りしてそれを頂く機会があり
手作り味噌の美味しさにすっかり虜になり昨年はじめてチャレンジした味噌作り。
自分で焼いた味噌瓶に入れたお味噌をお見せしたら
生徒さん達から味噌瓶と味噌と両方作りたい!という声があがり
陶芸教室をやりながら、にわか味噌作り料理教室を開講しました。
といっても受講生はお一人様だけ(笑)ですが。
昔のお母さん達はご近所さんで集まって、皆で共同で味噌作りをしたそうですが
ご興味のある方がいましたら来年からは皆で仕込めたら楽しそう♪
勿論、その前にお手製の味噌瓶を作ることが必須!

写真の向こうに見えるのが、制作途中の味噌壺ですよ。
なかなか立派な壺ができそうですね。

「寒仕込み」といって通常1月2月の一番水の冷たい寒い時期に
仕込んだお味噌が美味しいそうです。
それには雑菌が繁殖しずらいという理由もあるようです。
そして梅雨明けには味噌を空気に触れさせ風味を増し、
発酵を促進させる効果がある「天地返し」をおこないます。
そうすると秋には風味と香りのよいお味噌が食べられます。

来月には割れた茶碗等を繕う金繕い「糊漆」を教室内でおこなう予定です。
またCafe方丈庵で紹介できればと思います。

余談ですが、本日もある生徒さんにホームページの更新が
1ヶ月以上なされていないのでご指摘を頂きました(汗)スイマセン。。
5月を目処に新しくリニューアル予定です。
それまで細々とですが更新してゆきたく思っていますので
たまにのぞいてくださいね!


(2012,3,18)

ユズリハ
立春を過ぎ寒い中にも春を感じる今日この頃。皆様お元気でお過ごしでしょうか?
いよいよパソコンの調子が悪く
Cafe方丈庵の更新もしばらくできておらずご心配をお掛けしています。
先日ある生徒さんから「ヘルシンキ旅行紀」を楽しみに待っているのですが、、
とのありがた〜いご意見を頂きご期待に添えず申し訳ありません(笑)
この春思い切ってホームページのリニューアルを考えています。
しばらく更新が出来ないかも知れませんが新しいCafe方丈庵を楽しみにお待ち下さい!
今年は世界的にも記録的な寒波で雪の被害も深刻ですね。
昨日、日野市の女性創業者交流会イベントに参加させて頂きました。
青森十和田湖畔でクラフトショップ「ゆずりは」を経営されていらっしゃる田中陽子さん
のトークショーのお話がとても素晴らしく、すっかり田中さんのフアンになりました。
夢を叶える芯の強さと根気強さ。人とのご縁を大切にされる心のおおらかさ。
田中さんの優しい語り口調。雪深い厳しい冬でも必ずその冷たい土の下には
春が確実に芽吹いているのだとおっしゃられた言葉が耳に残っています。
(2012.2.13)
フィンランド ラップランドへの旅
北欧フィンランドというとムーミン、サンタクロースが住む国、
そしてオーロラを連想される方が多いのではないでしょうか?
フィンランド人は自分達のことを「Suomi」と呼ぶが
その語源は池、湖を意味する「Suo」だといわれる。
国土の約8割を森林や湖に囲まれた大自然の中に位置するフィンランド。
陶芸の仕事に関わるようになってからずっと憧れていた
フィンランドアラビア社の焼き物やイッタラ社のガラス製品。
洗練された北欧デザインとサンタさんとオーロラに会いにフィンランドへ旅立ちました。
フィンランドラップランドの州都ロバニエミ。北極圏の南約8キロに位置している。
ロバニエミは過去にナチスに徹底的に破壊された哀しい歴史がある。
その後、フィンランドを代表する建築家アルバ・アアルトの設計により
まったく新しい街に生まれ変わった。
なんでも上空から見ると、トナカイのツノにみえるように設計されているとか。
アアルトの遊び心と、またラップランドに生活するのにかかせない
トナカイの存在を感じるエピソードです。
まずはラップランドに住むサーメ人が飼育するトナカイさんにご挨拶。
そしてトナカイのソリに乗ってサンタさんへ会いに。
写真は一緒に旅行した亜美ちゃんとサンタさんの2ショット。
オーロラに会えますように、、とお願いしました。
オーロラは太陽の黒点運動により発生する帯電した微粒子が
地球の大気中の原子や分子に衝突して放電し、発光したもの。
フィンランドではオーロラはキツネ火と信じられて、
イヌイット族は過去の人々がセイウチの頭蓋骨をボール代わりにフットボールをしている光
と言い伝えられてきたそうです。
オーロラ観測の現地ツアーに申し込んでいたのですが、ツアー初日は雪の為中止に。
翌日も朝から雪がちらつき、諦めかけましたが日中は初スノーモービルを運転して
北極圏まで走り抜けたり、市内観光をして夜を待ちます。
市内から灯りの少ない北方面へ30キロ近くバスで移動し、トナカイ牧場へ。
暖炉の暖かく燃える小屋で暖かい珈琲や牧場主の奥様お手製の熱々のクレープに
地元で穫れたベリーのジャムをたっぷりかけた夜食を頂きながらオーロラが現れるのを待ちます。
残念なことに、この観測ツアー中はオーロラは暑い雲に覆われて確認できなかったのですが
ツアーからホテルに戻り、深夜2時頃でしょうか、諦められずホテルから少し北方面に歩いて
空をあおいでいると、、雲の上に虹色に輝く光がみえました。
写真では上手く撮影できなかったのが残念です。
画像はオーロラシアターで撮影のリハーサルで撮影したもの。結構よくとれているでしょ(笑)。
実はこの日の日中も雪がちらついていて
本物のオーロラを諦めてアルクティウムという北極圏博物館のオーロラシアターで
過ごしていたのです。カメラのファインダーを介して見るシアターのオーロラが
段々と本物のオーロラのように見えてきて。
その後は空を仰ぐとどんなに雪が降っている空でも全てがオーロラに見えて。
私って、つくづく単純で幸せ者だな〜と感じます。心の目でしっかりとオーロラを観てきましたよ。
オーロラ観測バスのツアー名はモイモイ号。
モイモイとはフィンランド語で「またね!」という意味だそう。
モイモイ、ロバニエミ。モイモイ、オーロラ。

明日からのヘルシンキ旅行記はまた次回に続きます。
(2011.12.23)
お味噌パワー
はやいもので今年も残りすくなくなってきましたね。
皆様にとっての2011年はどのような一年でしたか?

今年は震災と原発問題に揺れ続けた大変な一年でした。
放射能汚染された食物のことでも心配のつきない昨今。
味噌が放射能物質を除去するという話を過去に聞いたことがありました。
広島。長崎で被爆した方達で原爆後遺症を発症しなかったり
軽症で澄んだのはお味噌を食べていたから、という研究報告も。

亡き母の闘病中、放射線治療中は、この話を聞かせ
せっせとお味噌を食べてもらっていました。
効果があったかのかは定かではありませんが。。

今年の3月に長島さんにご伝授頂いて仕込んだお味噌がいい感じに仕上りました!
アトリエでのランチ「ほうとう鍋」や「味噌田楽」に活用し頂いてます。
身体の中から温まり、発酵パワーでデトックス効果も期待できそうです!
moon safari
陶展、会期終了いたしました。
今回で4回目となるFALLさんでの個展。
今年もたくさんの方に足を運んで頂きました。
作品に対するご意見やご感想をいただきありがとうございました。
また作品をご購入くださいました皆様、心より感謝申し上げます。
たくさんの差し入れ、また美しいお花のアレンジをありがとうございました。

今回の陶展のタイトル〜moon safari〜に関するご質問も多く頂きました。
「safari」はサファリパークの意味合いが強く
動物園や狩猟といったイメージが強くあるようですが
スワヒリ語では旅を意味し特に「長い旅」という意味につかわれるようです。
作家活動をはじめたばかりの10年近く前に制作していた動物の陶画。
象やシマウマ、麒麟などを白化粧した陶板に掻き落としというシンプルな技法で
焼き〆にて制作していました。

今回は10年近く振りに動物のシリーズを再度制作してみようと思い立ち
私のここ数年のテーマであるお月様とを掛け合わせて「moon safari」
という言葉を使用しました。

ただ、今回は制作に取り掛かるのが遅くなってしまい
制作時間が足りなかったこともあったのですが
作風が決まらず、色つかいが思い通りにいかず、かなりの失敗作も出しました。
私にしては珍しいくらいに迷走した数ヶ月間でした。
会期を終えご高覧頂きました皆様からのご感想を頂くうちに
少しだけ答えがみえてきたように思います。
それこそが、safari〜長い旅〜なのかも知れません。

反省点を含め、今後の課題にしてゆきたく思います。

今回頂いたお花のアレンジ、全てがボルドーカラーでした!
燃えるような、情熱の赤。会期を終えてお花に囲まれながら
皆様が寄せてくださる思いを心に焼き付けています。
皆様のお心に感謝です。ありがとうございました。
(2011,11,21)
空想の森アルテジオ
10月半ば祖母のお墓参りを兼ねて
九州へ行ってまいりました。
今回はじめて一人レンタカーを借りて大分から湯布院
そして大好きな阿蘇を抜け熊本までの旅行。
写真は途中一泊した湯布院にある音楽がテーマの美術館
「空想の森アルテジオ」。
モーツアルトの楽譜のオブジェや絵画など
音楽をテーマにした作品が展示してあり
館内にある1000冊を超える美術書
も好きに閲覧できる。一日ゆったり過ごしたい空間。
美術館内にあるグランドピアノも
他に来場者がいなければ弾かせてもらえるとのこと。
この日はまだ早い時間だったからか、私一人だけ。
受付のお姉さんの承諾を得て、ピアノ弾かせて頂いちゃいました。
憧れの地、湯布院の美術館でピアノが奏でられるだなんて
なんて贅沢なことでしょう!
とても素敵な旅の思い出のひとこまになりました。
志野ぐい呑み完成!
秋がだいぶ深まってきました。
さてさて皆様たいへんお待たせいたしました。
岐阜の小木曽先生より、9月に焚いた穴窯の志野ぐい呑みが届きました!
どの作品もとてもいい焼き上がりです!
100個近いぐい呑み、並べると壮観です!
皆様と酒盛りいたしましょう(笑)!

10月あたまに岐阜県多治見市の倉で行われた焼き物のフェスティバル
盃博物館にも展示して頂いたとのこと。
町おこしは大盛況だったようです。

このような貴重な機会を与えてくださいまして小木曽先生に感謝です。
皆様焼き上がりをお楽しみにお越しください♪

(2011年10月21日)

キャンドルトレー
8月より細々と被災地へ器を送りはじめひと月近く経過しました。
受け取られた方々からお電話やお手紙を頂きました。
30名近くの子供達へ名前入りの茶碗をお送りした方からは
子供達が茶碗を持って最高の笑顔で映っている写真をお送りくださいました。
ご自身も被災されながら、自宅を失って仮説住宅で暮らす子供達に
ひとつひとつ茶碗を配り、写真を撮ってまわってくださったようです。
お礼のお電話やお手紙からは、感謝の気持ちが丁寧に綴られています。
子供達の笑顔や、皆さんのお手紙から
こちらの方がかえって励まされるようなそんな思いです。

先日、友人のお姉様から被災地へ送るキャンドルの受皿の依頼を受け
納期まで10日間という、かなりタイトな日程だったのですが
なんとか仕上げられ昨日納められました。
アトリエの庭に自生する葛の葉を型取りしました。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
いわてを走る移動図書館プロジェクトを通して直接被災地の方へ届けられます。
(蝋燭作りは上記ボランティア団体にて企画。手作りのキャンドルを制作。
私の方ではキャンドルトレーのみ制作させて頂きました。

生徒さん数名からお手伝いの申し出があったのですが
今回は納期までの時間があまりに短く、ご参加頂けず残念です。
また次回このような企画がありましたら是非参加してくださいね!

器をお送りするのにご協力頂いた長島さん、久住さん
そして絵付けや施釉のお手伝いを頂いた美季ちゃん
ありがとうございました!
(2011年9月25日)
志野穴窯レポート2
与左衛門窯 神官さんをお迎えし火入れ式典の様子

先生のブログから写真をお借りし
また小木曽先生の言葉も以下に転記させて頂きます。

「神事の後 3時間ほど火を焚く
湯気抜きという 無駄のような でも一番大切な窯焚き。
この窯焚きを 怠ると、後に響く。

今日は朝から この焚き方で 地味ですが、
急激に温度を上げないように、窯全体を暖める。

どうかすると 単純な作業のための油断、
今までの緊張感が緩むと 大きな間違いが
先達が多いと 何処に行くのか 何処を向くのか・

街作りと云う言葉の元 いろんな人が集まり
いろんな意見があるのは 当然ですが、
今 必要なことは 参加者全員が
同じ方向を向く事が、同じ物を見ることが 大切と思う。」
アトリエ方丈庵からは、加瀬澤さんご家族が窯焚きにご参加くださいました。
9日(金)お仕事を終えられたその足で東京を車で夕方6時頃出発。
多治見入りされたのは夜中の2時過ぎだったとか。
丁度、窯はセリと云われる一番のクライマックス。
翌朝、初の薪割り体験、そして蒔をくべられた様子。
父息子のあまりにほほえましい写真でしたので、
小木曽先生のブログからこちらも拝借しました。
「約100人に近い人の物を焼く、その人たちの思いを火に託す。
薪に火をつけ焼く思いより これで良しと火を止めるのは
大きな決断がいる、神様にポンと背をたたいてほしい。
夜10時 最後の薪を入れる。 

祈りながら 窯を閉じレンガをつめ さらに粘土をはさみ その上に泥を塗る
上手く焼けてる事 祈るのみ。」

小木曽先生の言葉より。
言葉に重みがあります。

小木曽先生をはじめ、窯焚きにご参加くださいました多くの皆様に感謝です。
加瀬澤さん、お写真とそして窯焚きレポートありがとうございました!
(2011年9月11日)
志野穴窯レポート
学生時代の恩師、小木曽教彦先生の計らいで、町おこしのイベントでの穴窯に
参加させて頂けることとなりました。
かねてより、一度アトリエの生徒さん達に、蒔窯で志野を焼く体験をして頂きたく
方丈庵をつくって以来10年近く温めてきた企画でもありました。

岐阜県多治見市の倉は「盃の町」。
今回は先生の陶房の窯ではく、市の倉公民館裏手の「与左衛門窯」での焼成。
台風12号の影響で中央道は一部通行止め。
当初の予定を変更し、生徒さん達の作品の一部は宅急便で送り
残りの作品はスーツケースに詰め込んで、ひとり新幹線で多治見に向かいました。
「穴窯焼成友の会」
私の到着した夜、先生の工房でこの会の会議があり
一緒に混ぜて頂いて、お酒を酌み交わしながら多治見市の倉の皆さんの
お話をいろいろと聞かせて頂きました。

安土桃山時代から1000年近くも焼き継がれている「美濃焼」の一種である志野。
重要無形文化財に指定されています。
耐火温度が高く、焼き締まりの少ないまた鉄分の少ないピンク色掛かった白土
五斗蒔土、もぐさ土を使用し、上薬には長石釉を掛けます。
鬼板と呼ばれる鉄化粧を施すことにより、鼠志野、また赤志野のような鼠色、
または赤褐色に変化します。

一般的に志野は生掛け(我アトリエでは施釉前に700度〜800度の温度で素焼していますが、
その行程を行わず、生乾きの状態で上薬を施すこと)で施釉することが多いらしのですが、
東京からの運搬を考えると、とても無理なので方丈庵の作品は素焼きしています!

小木曽先生の施釉は素晴らしかったです!感動ものでした。
これは素晴らしいパフォーマンスです!
画像で伝わらないのが大変残念ですが、身体全体を使い、
上薬が乾き切る前の一瞬で作品の表情をつくってゆきます。
今回の穴窯では盃500個(方丈庵の生徒さん達だけで100個近く)
また先生の作品を含め1000個近い作品を焚く計画です。

画像は方丈庵の皆さんの作品を施釉し乾かしているところです。
窯だしの際、1000個近い作品の中から方丈庵の生徒さんと判別が付くように
古代呉須(酸化コバルト)で高台に印をつけ、その後志野釉を掛けてゆきました。
今回は白志野に少し赤志野(紅柄や鬼板を長石に混ぜ込んでいるもの)を
小木曽先生がブレンドして下さり、それを使用しました。
大人がやっとかがんで入れるくらいの窯の入り口。
台風と雨続きだったこともあり、数日前に湿気を抜くために窯を焚いたそうです。
暗く、狭いスペースでのかがんでの作業は大変な神経を使います。
少しの時間入っているだけでも酸欠になりそうでした。

明日までに窯詰め作業を行い、7日お昼過ぎには火入れをする予定です。
三昼夜〜五昼夜という長い時間を掛け窯を焚き続けます。
予定では11日昼過ぎまで掛かるだろう、との先生の予測。
文字通り、焼き物とは炎の芸術ということを感じます。

「1000年の長い歴史の中のたった50年〜60年をつないでいるだけ」
そう言って笑う小木曽先生の言葉が
後ろ髪ひかれる思いで帰京した私の耳に残っています。

窯焚きのクライマックスに再度多治見入りしたいですが
この役割は加瀬澤さんファミリーに託します!よろしくお願いします。

(2011年9月6日)
届け!被災地へ!!
しばらくHPの更新できずに皆様にご心配をお掛けしております。
この1ヶ月半近くの間にアトリエのパソコンに続き自宅のパソコンもクラッシュし
奔走しておりました。
続く時は続くものですね。。
あらたにmacを2台購入したものの、HP作成に使用していたソフトがビンテージ過ぎて

新機種には対応できずHPの更新もできずにおりました。
ビンテージもののibook2年近くもDVDが入りっぱなしで
今日マックストアで修理から戻ってきたのですが
奇跡的に起動したので久しぶりの更新です。
あ!でもまたいつ起動しなくなるか。。時間の問題です(トホホ)
この画像の茶碗、作家人生はじめてのキャラクターを絵付けしました。
被災地の子供達に茶碗をお送りできることになり、子供さん達の名前を入れ
好きなキャラクラーを絵付けし焼き付けました。
約30名分、今週中にも発送する予定です。
津波で自宅を失った子供達。せめて好きなキャラクターのお茶碗でお腹いっぱいご飯を
食べられますように。

先週は宮城県気仙沼の被災者Hさんご家族に、私と生徒さん数人の作品を詰め合わせて
送らせて頂きました。
大変微力ですが、細々と長期的にこのような活動をしてゆきたく思っています。

(2011年8月21日)

止まり木
6月の作品展が終了しホッとする暇もなく次なる注文品に追われ
嬉しい悲鳴ではありましたが、ヒーヒーいっておりました。正直ヘトヘト。
納期まで1週間。想像以上に梅雨の湿度の高い毎日に、作品も乾いてくれず
体力も気力も消耗するような1週間でした。

思い切って、窯が冷める間の2日間を利用して清里で骨休めを計画。
急な思いつきでしたし、今回は一人旅、、と思っていたのですが
ダメもとで以前一緒に仕事をしていた同僚にお誘いのメール。
急だし、平日だし、月末月初だし、無理だよね?と私。
半日後には「休みとりました。」と彼女。誘っておいてびっくり。

昨年末から今年1月に掛けて作品展をやらせて頂いて以来の清里。
「ただいまぁ〜」とホテル ハット・ウォールデンに到着。
温泉&地ビール&ネストでのフルコースディナー最高に幸せなひと時。

シメはホテルのラウンジ&バー「perch」でバーテンダー久保田さんのカクテル。
「perch」とは止まり木の意。骨休めにはもってこいの場所。
都会のバーでは呑めない、桃をまるごと1個つかったカクテルや
ホテルで栽培しているハーブをたっぷりつかってのカクテルなど本当に贅沢。

(写真は八ヶ岳倶楽部の名物「フルーツティー」
今回はカメラ忘れてしまい、携帯で画像悪くて残念。。)

この日は他に宿泊客がお一人だけで、もうお部屋で休まれていることを確認し
久保田さんの了解を得てバーでピアノを弾かせて頂きました。
昔から、酔っぱらうとそこにあるピアノを弾きたくなる変な癖がありまして。。。

以前、隣接している地ビールレストランで散々ビールを頂いて
気分よくホテルに戻り、ピアノを弾いてしまったことがありました。
木内支配人が階下のレストランから慌ててかけて来て
「レストランにお客様がまだいらっしゃるので演奏はお控え下さいませ!」
と、青い顔で注意されたことがあったっけ(汗)。
そうとう酷い演奏であったに違いありません。
かなりの千鳥足でしたし(笑)

大好きな空間に響き渡るピアノの音色に大満足。
久保田さんが、そのお返しにタップダンス披露してくれました。

束の間の休息でしたが、とてもいい時間を過ごせました。
翌日の深夜に東京に戻りましたが、熱帯夜に早くもうんざり。
また頑張って仕事して清里に行く軍資金溜めなくては!
亜美ちゃん、付き合ってくれてありがとう♪次はドイツで乾杯だね!


(2011年7月1日)

陶展を終えて
2008年から3年連続で開催してきたアトリエ方丈庵の作品展。
来年秋には昨秋にも開催した無門庵ギャラリーでの作品展を予定し、既に予約済み。
今年の作品展はお休みしても、、と正直なところ思っておりました。
武蔵野市立吉祥寺美術館は年に3期のみ市民ギャラリーとして開放してくれます。
立地もよく、吉祥寺という場所柄大変人気が高く、抽選で当選する確率も低いと聞き
運試し!?に申し込みをしてみたものの、くじ運の悪い私の事、ハズレに5000点!
と決めてかかっておりました。
今年の1月15日が抽選会。1回落とされ、敗者復活戦で拾って頂きました。
嬉しい半分、「当たってしまった。また忙しくなるな〜」というのが本音。
3月は東日本大震災もあり計画停電の影響でしばらく窯焚きも自粛。
一時は開催するべきかも悩みましたが、こんな時だからこそ!と
予定通り開催しようと踏み切りました。
ギャラリーの抽選会から5ヶ月という短い準備期間のなか
頻発する余震と原発への不安、また計画停電の影響で電車の運休
そして生徒さん達皆さんも多くの不安を抱え
計画停電の影響で会社も混乱が続く中
そんな中でも貴重な休日をアトリエで制作の時間を儲け
そして素晴らしい作品達が誕生しました。

制作者それぞれ創意工夫がされ、一人ひとりの世界観があり
ご来廊いただいた皆様からも絶賛して頂きました。
毎年のようにご覧頂いている方々も多く年々高まる完成度に
お褒め頂く声も多く聞かれました。

お忙しい中ギャラリーに足をお運びくださいました皆様に感謝申し上げます。
たくさんのご意見ご感想、そして激励のメッセージをありがとうございました。

今年は市民ギャラリーの為、作品の販売が出来なかったため実現できなかった
チャリティーイベント。
来年の無門庵ギャラリーでの作品展では実現させたいと
計画を温めはじめています。
(2011年6月22日)

台湾の友人
昨年春、私の師である小木曽教彦先生の個展のお手伝いに訪れた台湾で
先生の通訳についていらした戴開成さん。開(カイ)さんと呼んでます。
台湾滞在中、先生の個展以外でも色々お世話になり一人旅のコーディネイトもしてくださいました。

来日するにあたりご連絡を頂きました。
今回の来日の目的は仕事兼、プライベート。
貴重な休暇時間、東日本大震災の被災地へボランティアも予定に組み込んだそうです。
昨夏来日以来となる約一年ぶりの再会。1年前よりも貫禄がでたかな。
昨夜遅い時間に石巻から東京に戻ったそうです。日本人のボランティアに混ざり
津波被害のあった民家の泥かき等をして汗を流してみえたとのこと。
本当に頭が下がる思いです。

日本の為にありがとう!と神楽坂の築60年になる日本家屋を料亭にしているお店で
開さんをねぎらい盃を酌み交しました。(あ、私はまだお酒ドクターストップ中で
昆虫のように舐めていただけですけどね。笑)

台湾茶と開さん手づくりの蝋燭をプレゼントしてくれました。
この蝋燭のコンセプトは「闇を感じる灯り」だそうです。
綿芯ではなく、樹皮で芯を作られていてやわらかい灯りです。
被災地の方にもプレゼントしていらしたそうです。

かつて日本は台湾を統治下に置き哀しい歴史もありました。
こんなに日本のことを思ってくれる隣国の心温かな友人に胸が熱くなりました。

神楽坂散策の後は、開さんのお友達がマスターをしているバーへ。
マスターも日本の為に汗を流してくれた開さんの為に
とっておきの日本酒を開けてくだいました。開さんの東京の夜はまだまだ続くのでした。
(2010年5月30日)
けがの功名!?
連休皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
今年は2日間ほど休みをとれば10連休になる方も多かった様子。
被災地にボランティアに出掛ける方も多かったようですね。

この10年近く、土日も祝日も無関係に過ごして来て
今年は少しだけお休みを頂き生徒さんの別荘にご招待を受け
楽しみにしていたのですが、、
連休初日から原因不明の湿疹に悩まされ、病院で血液検査、解毒注射を打ってもらっても
よくなるどころか日ごと症状は悪化し、湿疹は全身に顔にまで及びました。
さすがにこうなると気持ちも凹みます。。
旅行も中止、予定も全てキャンセルしおとなしく過ごしておりました。
とにかく痒く、夜も眠れぬほど。夢の中でさえ皮膚科の先生に助けを求める始末。。

でも、そんな中でも教室仕事と制作の時間だけはカユミを忘れる時間となりました。
不思議といろいろと新作のアイデアが浮かび、久しぶりに制作する歓びを感じる日々です。

日頃の不摂生を深く反省し、早寝早起、断酒(笑)そして簡素でバランスのとれた食事等
この1週間は清く正しく生きております。
これも全ては怪我の功名!?でしょうかね。
生徒さんの中に私と同じような原因不明の湿疹で悩んでおられる方も居て驚きました。
肌は目に見える内臓と云われるように、自覚はなくとも身体の何らかの訴えなんでしょうね。

皆様も季節の変り目、また環境の変化などによる身体と心の声に耳を傾けて
くれぐれもご自分を労ってあげましょうね。

(2011年5月8日)
旅立ち
2年前の春、アポなし突撃でアトリエに訪れた一人の女子大生、美季ちゃん。
大学の授業で半年間陶芸を習い、その面白さに魅了され陶芸を続けたいと相談に来た
あの日からもう2年だなんて。。
方丈庵のお手伝いを交換条件に作陶してもらっています。
この春、大学を卒業され、新たな一歩を踏み出しました。

彼女の姿に20年前の自分を重ねて見ていたんだろうな〜と思います。
(美季ちゃん程は可愛くなかなったけど。笑)
自分の居場所、存在、将来の夢へ何も見いだせなかった大学在学中。
焼きものサークルの小さなクラブハウス。大学が休みの日にもこっそり一人忍び込んで
誰も居ない部室でロクロを廻していたな。
時代はバブルの絶頂期。世の中は浮かれ足元はフワフワとしていて
無意味に時間だけが過ぎてゆくような中で
自分の手で作り出したものがカタチとなることにはじめて自分の存在を感じられたんだと思います。
あのクラブハウスが私の原点、原風景なんだと気づかされました。
時代はだいぶ変わり、不安要素いっぱいの日本ではありますが、あの小さなクラブハウスの役割を
美季ちゃんにも、そして方丈庵の生徒さん達にも果たせることができたなら本望だな〜
と、今改めて思います。

彼女からとても素敵なお手紙を頂きました。
五線譜の便箋7枚にびっしりと綴られた整った美しい文字。
彼女の胸躍る気持ちに文字がまるで音符のよう。

方丈庵がこれから旅立つ彼女の小さな基地であり続けられますように。
(2011年4月18日)
心あらたに
新しい季節です。
先月は決して忘れる事のない月になりそうです。
あの震災後、日々の小さな事に感謝が深まり
人の関係性が少し優しくなったような気もしています。
その一方で、不安や緊張そして哀しみも日々深まってゆきます。

アトリエの休講日を利用して桜を見に京都旅行と
そして岐阜の師匠の工房に行く計画を立てていたのですが
取りやめ、その旅費の一部を募金にあて、そして塗料を買ってきました。
アトリエの床とテラスのペンキ塗りに徹した4日間。
余計な事を考えずに作業に没頭する心地の良い時間。
心地のよい肉体的な疲労と、何も考えずに眠りにつく毎日。
こんなお休みも悪くなかったかな。

皆さんを新たな気持ちでお迎えする意味を込め
床の色をアイボリーカラーにいたしました。
塗ってしまってから気が付いてしまったのですが
汚れが目立つ色だな〜と。掃除サボレナクナルナ。。(汗)


(2011年4月1日)
月とアンモナイト 〜これから〜
あの地震の日以来色々な不安と思いが渦巻きます。
心が沈みがちなある日、アトリエに郵便物が届きました。
先月、国土管理株式会社さんのコミュニティーペーパーの取材をお受けし
刷り上がったばかりの新聞をお送り下さいました。
ライターさんにインタビューを受けるという初めての経験を通して
自分自身のこと、作家としてのこれからを客観的に見つめ直す
よい機会を頂けたと改めて記事を読んで感謝しています。

被災地の長く嶮しいであろう復興までの道のり。

5月の連休に予定していた私の師、小木曽先生のご指導による志野茶碗制作と
穴窯での窯焚きを来年のイベントとして延期し
6月の作品展はまだどんなかたちになるか模索中ですが
皆さんと相談しながら少しでも被災者支援の意味合いのものに
してゆきたいなと考えはじめています。
(2011年3月23日)
青空教室
この週末は春のような暖かさ。
この太陽が被災地をせめて暖かく包み込んでくれますように、と願い空を仰ぐ。

太陽が暖かく差し込むテラスで作陶。灯りも暖房も不要の青空教室。
生徒さんそれぞれのこの1週間のことをを伺いながら私も一緒に
ロクロひかせてもらいました。
(節電と云いながら電動ロクロを使用してる矛盾だらけの私です。)

あの地震の日からこの1週間近くで日常の色が変わってしまったように感じます。
昨日と同じことは無いのだということを改めて突きつけられます。
この様な状況下で陶芸教室を再開することを当初躊躇しましたが
あえてこの時期だからこそ開講しようと決めました。

アトリエに集う生徒さん達の中には企業戦士、日本経済を支えて頑張っておられる方も
多くいらっしゃいます。緊張と混乱と不安の毎日、ほんの一時でも日常を離れ
アトリエで粘土に触れ少しでも心穏やかに過ごして頂けたら、、と思っています。

命がけで救援救護、そして原発事故の処理にあたる方達の姿に、胸が震えます。
自分に一体何ができるのか、、自己満足だとは承知していて
いつの日か被災地に届けられたら、1日も早い復興を願い茶碗をひきはじめました。
(2010年3月20日)
祈り
東日本巨大地震により被災された多くの方に心よりお見舞いもうしあげます。
最愛の方を失った多くの方に哀悼の意を捧げます。
また救援救護されている多くの方に、また殉職された方達に敬意を表します。

支援物資が充分に行き届かず、4人でひとつのおにぎりを分け合い
7人で1枚の毛布で寒く長い夜を過ごされているという
多くの被災者の方の状況を見聞きし
それでも支え合い、助け合い懸命に耐え「命があっただけで」
と感謝さえしている姿に胸を打たれます。

私の暮らす武蔵野市のスーパーやホームセンターには人が溢れ物資不足。
ガソリンスタンドにも長蛇の車の列で既にガソリンも灯油も完売状態。
どうしてもスーパーにもガソリンスタンドにも並ぶ気持ちになれず
今ある食材と今あるガソリンと灯油で工夫して暮らそうと心に決めました。
命と精神力ギリギリで生きていらっしゃる被災者の方の元に1つでも多くの
毛布とお米と水とガソリンと灯油とミルクが届きますように。

アトリエ開講中も必要最低限の灯りと暖で開講しています。
生徒さん達も電気消してくださいとか、
一枚多く着てくればいいんですと節電に協力的です。
窯焚きもしばらく自粛したく考えています。

昨夜ユニセフを通して東北関東大震災の被災した子供達に募金いたしました。
今の私にできる最低限のこと。
一人でも多くの方が救出され多くの物資が届きますように。

画像は腰越真知子さんにお願いしてつくってもらった白梅の苔玉。
この小さな新芽を命に重ねて被災地に祈りを送ります。
(2011年3月16日)
心のビタミン剤
個展や作品展の後には必ず「燃尽き症候群」になる私です。
それに加え、2年振りにインフルエンザにかかり1週間寝込んでしまい
なんだか2月後半は不調でした。皆様にも大変ご迷惑をお掛けいたしました。
自己管理が甘かったと反省です。
その間、アトリエの猫メルの食事の世話に連日ご足労頂きました
方丈庵の父、黒岩さんには大変お世話になりました。
律儀な黒岩さんは日々の方丈庵の業務報告メール!?を送ってくださりメルの事
また進めてくださっているメンテナンスの事等を報告くださり
お陰様で安心して静養することが出来ました。
それにしても、方丈庵の生徒さん達から、お見舞いの品、差入をたくさん頂いてしまい
インフルエンザで折角ダイエット!?できたのに、すっかりもとに戻り、
さらにふくらみつつあります(笑)。本当にありがたいことです(涙)。
出前ランチにお大福にシュークリーム、果物から甘食、手づくりポテゲージュにクッキー
ハワイのお土産。そして快気祝いに甲州ワインまで!
画像は濱名さんがお贈りくださった絵本とイタリアのカファレルのチョコレートの詰め合わせ。
濱名さん、私の心のビタミン剤しっかり覚えていてくださったんですね。
皆様のお心遣い、心と身体にたくさんの栄養を頂き、すっかり元気になりました。ありがとうございました!
(2011年3月8日)
100個分の幸せ
婚礼の引出物100個完成!
明日ご結婚式のお客様からご用命を頂き納めさせて頂きました。
この桃鉢は一昨年秋、生徒さんのお嬢様のご結婚の際の引出物にも作らせて頂きました。
末永いお幸せを願い1つ1つ心を込めて作らせて頂きました。
薄桃色と真珠色の紅白。ハートのかたちにも、桃の型にもみえます。
中国では桃は邪気を払い、不老長寿の植物として親しまれ
桃の実は長寿を示す吉祥図案でもあります。
この桃鉢がいろいろな方の手に渡り、食卓でつかって頂く際に
少しでも華やいだ気持ちになって頂けたら作り手としては幸せです。

しかし、今年は元日からロクロ廻して頑張りましたよ!
「少しは陶芸家らしくなったかな〜」とつぶやいたら
お手伝いに来てくれている現役女子大生の美季ちゃんに
「あれ?りえさんって陶芸家じゃなかったんですか?」
と真顔で返されました(笑)。
(2011年2月10日)
「花 華 hana 展」 はじまります
根津神社近くに昨秋リニューアルオープンした
ショップ&ギャラリー汐花さんにて
2月1日より「花 華 hana 展」がはじまります。
今回は9名の女性作家によるグループ展です。
方丈庵メンバーも出展されますので
是非にもご高覧頂けましたら嬉しいです。

写真は石原麻衣子さんの作品
焼きもののウサギ達
四季を表した月ウサギをはじめウサギの背中がフラワーポットになっている作品や
ウサギのレリーフプレート、ウサギ雛、桜の花びらをかたどった灯り等出展されます。

花川裕子さんの作品

某有名ファッションメーカーのデザイナーとして活躍されている花川さんによる
初の革とフエルトワークによる作品展です。
リボンで取り外し可能なファーのアレンジで冬仕様、夏仕様に変身する手づくりの牛革バッグ。

毛刈りから逃れてもこもこになった脱走羊をイメージしてつくられたユーモアたっぷりのフエルトワーク。
またフライフィッシングで使用するオーストリッチやピーコックをアレンジしたオリジナルピアス等。

この冬のおしゃれアイテムにオススメです。
いのうえりえさんの作品

過去に清里「萌木の村」で行われたテディベアピクニックというコンテストで
賞を受賞したことのある実力者。
樹脂粘土でつくったクマ携帯ストラップは私も愛用しています。
受注販売でご予約も承けたわまれます。

私は、春らしい色合いの桜貝色の新作と真珠色の器30点ばかり用意しました。
まだまだ寒い毎日ですが、器を手にお茶やお菓子を頂く時
春を感じ少しだけ華やいだ気持ちになって頂けたらと願い制作しました。

2011年2月1日(火)〜2月6日(日)11:30〜18:30(最終日〜17:00)
文京区根津「汐花」是非にもご高覧ください。
★私は1日(火)4日(金)6日(日)15時以降在廊予定です
皆様是非にもお越しください。お待ち申しております。

記憶の結晶
山梨県清里「萌木の村」ホテル ハット・ウォールデンでの作品展はじまりました。

ホテルさんでのお仕事ははじめてのことで、作品を並べるまで不安で一杯でしたが
搬入を終えてみるとホテルの雰囲気に不思議なくらいなじんでいるように思います。
作品展というよりは、ホテルのインテリアのような感じになりました。

エントランス、バー&ラウンジ「バーチ」のカウンターやテーブル、暖炉の上
そしてレストラン「ネスト」でのディスプレー、また客室までの回廊と、
100点近く持って行った作品達をホテルのあちらこちらに展示させて頂いてます。
日暮れと同時にランプには灯りを、燭台には蝋燭の灯を実際ともして使って頂く予定です。

前支配人の五味さん、現支配人の本間さん、
そして総支配人の木内さんの皆様のお力添えとご協力のもと、作品展が実現できました。

本間さんは私の搬入を見届け、明日から古巣の「八ヶ岳倶楽部」
(柳生博さんオーナーのギャラリー&レストラン)に戻られます。
五味さんに続き本間さんまでもがホテルを離れられるのはとても寂しい事ですが、
まだ若いお二人の夢を応援しなくては、ですね。
でも八ヶ岳倶楽部さんでの作品展という次なる目標が出来ました。

バーテンダー久保田さんのオリジナルカクテルを頂きながら皆で遅く迄語り合いました。
(季節の果物のカクテル、柿のカクテルと洋梨のカクテル最高に美味しかったです♪)
翌日展示を終えラウンジで一人お茶をしていると、
たまたまチェックインされたご夫妻と一緒になりました。

私の作品を気に入ってくださりご購入くださったのですが
なんでも、今日はご結婚30周年だそうで、
毎年、結婚記念日にはこちらのホテルを訪れるそうなんです。
その記念の品に私の作品を気に入って頂けただなんて、とても光栄なことです。

ご夫妻が散歩に出掛けられている間、
ご主人のサプライズで用意された深紅色の30本の薔薇の花束を客室に運ぶお手伝いをさせて頂きました。
木内総支配人に花瓶に生けたほうがいいでしょうか?と聞かれ
「私だったら花束のままベッドの上に置かれていたらゾクゾクしちゃうけどな〜」
と私の安直な意見を採用!?
反応が心配でしたが散歩から戻られた奥様、とっても喜ばれていたそうです。

まるで私が花束もらったみたいに幸せな気持ちに包まれながら東京に帰ってきました。

来年1月13日まで作品を展示させていただいてます。
山梨方面にお出掛けの際は、是非にもお立ち寄りください!

(2010年11月30日)

持ち寄りランチ&打ち上げランチ(2010年10月&11月)
探検隊メンバー(吉田隊長、野本隊員、花川隊員)より招集が掛かりました(笑)!
数週間前に10周年パーティーでもお集り頂いたメンバーですが、
花川隊員より声が掛かり久しぶりに探検隊メンバーが集りました。
皆様のメニューを紹介します。
吉田隊長:ほうれん草のキッシュ、手羽の煮物
花川さん:ザーサイと薬味たっぷりの冷や奴豆腐
野本さん:私の大好きなFLOのタルト&ケーキと果物
私:土鍋のパエリア風炊き込みごはん

秋の柔らかい日差しが差し込むテラスで和やかなランチタイムとなりました。
今日もお腹一杯♪幸せ

(2010年11月)
西国立「無門庵ギャラリー」の作品展の在廊当番で一緒になられた4名で
この日はプチ打ち上げランチ会となりました!
まだあかるい時間でしたか、2本のボトルかる〜くあけちゃいましたね♪
素敵なメンバー&メニューの贅沢な持ち寄りランチとなりました。
それにしてもあかるい時間のワインってどうしてこうも幸せで美味しいのでしょう!
方丈庵を介し皆様の交流が深まってゆくのがとても嬉しいです。
またやりましょ〜ね!
皆様のメニューを紹介します(アルコールのせい?記憶がさだかでなくごめんなさい)

野本さん:季節の果物(早生みかん、葡萄)
谷内さん:天然酵母パン
濱名さん:食用菊と柿のサラダ、豚肉のディップ、ジャガイモのサラダ
村上さん:3種のディップ(アボガド、サーモン、オリーブ)
私:土鍋サムゲタン風スープ

(2010年10月)
10周年 プロジェクト!?
10周年パーティーの際に皆様に記念品としてお配りする予定でいた
「方丈庵クッキー」ちょっと遅くなってしまいましたが完成!
昨秋まで3年個展をさせて頂いていた西荻窪のギャラリー「FALL」さんで
来年の個展の打ち合わせに伺った際、たまたま作品展をされていた
「カワチ製菓」さんの焼印展。
ひと目惚れし、「方丈庵」の焼印を早速オーダー。
さらに、「和」テイストの焼き菓子をご考案頂き
工房にお邪魔して焼印押しと、クッキーの梱包をお手伝いさせて頂いてきました。

実はカワチさん、ご実家が私の師、岐阜の小木曽先生のご近所さんだそうで
先生とは小学生の頃からのお付き合いだそうです。
教育実習の際、我が母校、跡見女子大の学生達とも一緒だったとのこと。
お互いに、そのご縁と繋がりにびっくり!でした。

(2010年11月12日)
10周年プロジェクトのひとつとして、アトリエの玄関リフォームを計画。
3年前からずっ〜と温めてきた陶片をつかったもの。
私の作品の失敗作と、新たに焼き加えたアンモナイトの陶ピース。
アトリエの休講日を利用し、私が京都に1泊旅行してる間
台風の影響でご自宅の工事がいったん休止になった黒岩さんが
下準備に来て下さったお陰で1日半での突貫工事。
黒岩さんのご自宅に来てくださっている大工さんや左官屋さんのお力もあり
材料を安くお分け頂き、手際良く限りある時間で完成することができました。
この10年、たくさんの生徒さん達をお出迎えしてきてだいぶ痛みが激しくなった玄関が
カラフルな陶片で明るく皆様をお迎えできるようになりました。

(2010年11月1日)
10周年記念パーティー(2010年11月3日)
畳を突き破り笹が生えていて、廃墟も同然。庭も笹薮ジャングル状態。
この場所で陶芸教室を開いて果たして生徒さんが来て下さるのか。。
10年前、アトリエ物件を探しはじめてこの場所に足を踏み入れたのが昨日のことのようです。

最初のお客様は庭に現れた野良猫(メルの母猫ジジ)とタヌキ。
生徒さんの数より、猫とタヌキの数の方が多い状態がしばらく続きました。

最初の生徒さん、長島さんは
この10年間皆勤賞でアトリエに通い続けてくださっています。
3年前、主人が亡くなった時も、一目散にアトリエに駆けつけてくださり
ひとりアトリエを続けてゆく自信が持てなかった私に、
「方丈庵を守ってゆける人は貴方しかいないのよ!」
「方丈庵がなくなったら、私困るのよ!」と言ってくださいました。
この一言が私の気持ちの中で何かを覚悟させたんだと思います。
こんなちっぽけな陶芸教室を「無くなったら困る」だなんて言ってくださるなんて。。
たったお一人でもそんな風に思ってくださることが有り難く、嬉しくて。
たくさんの出会いがあり、そしてたくさんの作品達が方丈庵の窯から誕生しました。
めったな事では出会えなかった、素敵な方達との巡り合わせ。

20名近い方がお祝いに集ってくださいました。
アトリエの床が抜けないか本気で心配していたのですがなんとか怪我人も出ず(笑)
大いに盛り上がりましたね!皆様に感謝です!!

私の器をつかってくださっている赤坂の「鮨 石井」の大将がこの日は方丈庵まで
特別に握りに出張くださいました。
赤坂まで車で大将とネタを迎えに行く間、この10年間のことが思い出され
胸がいっぱいになってしまいました。
手づくりのお料理の数々、特別に取り寄せて頂いた辛口の日本酒、スイーツの数々
そして皆様からの素敵なメッセージ。
乾杯のシャンパンの泡のように、楽し過ぎてアッと言う間にはじけた一日でした。

夜遅くまで、お片付けをお手伝いくださいました皆様ありがとうございました。
皆様が寄せてくださった思い、お言葉を胸にまた、今日から心新たに
小さな一歩を踏み出したいと思います。

方丈庵に集う皆様がこれからも健やかで、ご多幸が続きますように。
そして、また皆様とともにつくってゆくアトリエを目指してゆきたく願っています。
今後ともどうぞご指導、ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

(2010.11.5)

妖精
先日訪れた清里、「萌木の村」には「妖精の谷」という場所があります。
昨夏、今夏と一緒に旅行したガラス作家の誠子ちゃんは「妖精」をみたことがあるとか。。
当時ホテル・ハット・ウォールデンの支配人だった五味さんも、ここで妖精を見たと。
妖精は居るのだと力説する二人を「二人とも頭おかしいんじゃない???」
とはなから信用していない私。絶対みえるから「妖精の谷」に行ってきなさい!
と二人に背中を押され、一人散歩に出掛けてきました。

帰ってきた私に「妖精みえた?」と聞く二人。
「だいたい、その存在を信じていない人間の前に妖精が現れるわけがないでしょう!」
と私。

いい歳した大人二人が真剣な顔して「妖精」は居るのだと言い切れる
そんな二人を羨ましいな〜と、旅行から帰ってきてぼんやりそんな事を考えていたら
一通のメールが届きました。

「りえ先生、明日のランチもしよろしければ私に用意させてもらえませんか?」
明日一日掛けてのご予約の濱名さんからのメール。
明日は持ち寄りランチの約束だったのです。

このところ、終電間際まで作業する日が続いていて、自宅の冷蔵庫の中は空っぽ。
明日のランチどうしよう??と思っていたところでした。
しかも、「明日のランチ私が用意してやるけんね!」ではなく、
「用意させて頂けますか?」だなんて、、、
なんて低姿勢で謙虚な方なんでしょう(涙)!

思わず「あああっ〜!」と叫んでいました。
方丈庵に集る生徒さん達は背中に羽の生えたようなひとばかりではないですか!!!
私にも妖精見えたもんね〜!と一人ウキウキしちゃいました。
隣で、昨日から200枚近く作品展告知DMの宛名書きのお手伝いを
引き受けてくれている現役女子大生の美季ちゃんが、キョトンとしておりました。
(美季ちゃんの背中の羽、私にははっきり見えるもんね〜)

濱名さん、村上さん、たくさんの美味しいお料理をありがとうございました。
お野菜中心の、丁寧にとられたお出汁が絶品の身体の細胞が喜ぶような
本当に素敵なお料理でした。

これで、作品展前のラストスパート駆け抜けられそうです!

方丈庵に集まる妖精さん達に感謝♪
(2010年9月5日)



←こちらは、濱名さんとの8月の持ち寄りランチの画像です。
森のホテル  ~清里への旅~
10年前、あるクラフトコンペに出品する為に制作し
その打上げに訪れた地、清里「萌木の村」にある地ビールレストランROCK。
ここの地ビール「タッチダウンビール」に惚れ込み、早10年近くのお付き合いとなります。

その当時、ビール醸造部で働いておられた青年が
昨夏、久しぶりに訪れた際、隣接するホテル「ハット・ウォールデン」の支配人になられていて、
いつもジーパン&Tシャツ姿で働いていた青年が
かしこまってスーツ姿で現れた時には一体誰?という程違和感を感じそれは見慣れぬお姿でした。
(五味さんはやはり、ジーパンにTシャツが一番お似合いかな。)

久しぶりの再会に乾杯しながら、ここのハット・ウォールデンのラウンジで
いつか作品展をやりたがっていた亡き主人の事を話すと
五味さんはすかさず「作品展、やりましょう!」と。
今年の12月1日から来年1月半ばまで作品展をさせて頂くこととなりました。
今回の旅は、その打ち合わせも兼ねて。

実は五味さん、この春「萌木の村」を離れられ
現在は別のお仕事をされていらっしゃるのです。
今回、清里に行くことを知らせると
忙しい中わざわざハット・ウォールデンまで来てくださいました。
そして、包みを渡され開けて見ると、そこには、、、
10年前、大松が五味さんにプレゼントした作品が目の前に現れました。

大松の若い時の作品、ほとんど残っていないのです。
彼が40歳になる直前、彼自身、作家人生に何か感じることがあったのか
自分自身の作品のほとんどを割って壊してしまったことがあって。

力強く、生命力溢れる大松らしい作品を前にし
10年前の彼と再会できたような思いになり、とても感慨深い思いになりました。

五味さんは、この9月に開催する大松の遺作展に是非展示してください、と
わざわざ届けてくださったのです。
前支配人の五味さん、現支配人の本間さん
そして現在中学の教師でガラス作家でもある友人、誠子ちゃんと
ハット・ウォールデンのラウンジで夜が更ける迄話し込みました。
決して派手さはなく、豪華でもないけれど
木のぬくもりと、そこに働くスタッフの方の温かさと
心の底からの「おもてなし」にいつ来ても心から癒され
そして「おかえりなさい」と出迎えてくれるのホテル「ハット・ウォールデン」

大好きな空間。
秋から冬に掛けての清里がとても好きで
オフシーズン時期で、決してたくさんの方に見て頂ける時期ではありませんが
あえてこの時期に作品展を決めました。

クリスマスやカウントダウンなど、
さまざまなイベントも盛りだくさんの「萌木の村」
暖炉が温かく燃える空間でカクテルや地ビールをいただきながら
(あ!アルコール以外、ハーブティーも美味しいです!笑)
私の作品に会いに来て下さったら嬉しいです。

今からどんな表現ができるのか楽しみでもあり、プレッシャーでもあり。
でもその前に、目の前のこと。9月の作品展に集中しなくちゃ!ですね。
今回も背中を押して頂き、この秋さらに前に一歩踏み出せそうです。

(2010年8月31日)

優しさのかたち
アトリエの生徒さん達の中には愛猫、愛犬家の方も多く
制作時間内も、ペットの話題が多く登場します。
中には、食事もおやつも全て手づくりで
きっとペットちゃん達の方が私よりもいいもの食べてるんだろうな〜
という羨ましくなるような話も。
私もゲージの中で飼われたい、と思うこともしばし。

画像はYご夫妻の愛娘ヨークシャテリアの杏&桃ちゃん姉妹。
Yさんご自身が方丈庵で作られたペット用の器です!
完成のお知らせをしたところ、ご自宅にご招待下さる事に!
器を届けることは口実で!?可愛いワンコと遊びながらワイン通のYさん邸で
美味しい時間を過ごすことが本命(笑)!
教室を終え谷内さんと二人Yさん邸にお邪魔してきました。
ワインの勉強とともにお料理の勉強もされていらっしゃるYさん。
前菜、スープ、メイン、デザートまで素晴らしく素敵なコース料理でした。
前日に習いたての珍しいメロンとトマトの冷製スープからはじまり
デザートの人参とオレンジのゼリーまで目にも鮮やかで
美しい完璧なお料理の数々に感動の時間でした。
Yさんセレクトのワインとの相性もぴったりで♪
最高に楽しい贅沢な夜でした。
教室を離れても、こうして交流させて頂けるご縁に感謝です。
Yさんご夫妻の優しさと、杏&桃ちゃんのキュートさに癒される日曜日の夜でした。

そして、、またもや、、谷内さん終電に間に合わない時間になっちゃったね。。

骨董市と金繕い
画像の作品はアトリエで使用していたお湯のみです。
片付け最中に粗相して落として割ってしまったもの。
月1回、金繕いの先生にご指導頂き約1年近く掛け「糊うるし」という方法で繕ったものです。
有機米を木べらで40分近く練り続け
(これがかなりの重労働で4〜5人で交代しながらの力仕事です)
同量の透漆を混ぜ合わせ割れた部分を接合してゆきます。
約1ヶ月近く乾燥するのを待ち、はみ出した部分をカッターで削ぎ落とし
また赤漆を重ね→乾燥→削り→赤漆を重ねという作業を数十回繰り返すという
大変根気のいる作業の末、この6月にやっと完成!
そして「金繕い作品展」で展示させて頂いたところ譲って欲しいという方が現れて、びっくり。
かなり使い込んでいるものですし、しかも初めてに近い金繕い作品。
割れていないものを含め5客で買って頂く事になり
人の価値観、美意識の深さに私自身一番驚いています。
金繕い教室に通われている生徒さん達は先生も含めかなりの骨董通。
方丈庵の久住則子さんも朝2時(朝でなく夜の続きですよね!)から骨董市に出没する超強者です!
お気に入りのものを長く大切に遣い続ける心
お買い上げ下さった方からも学ばせて頂きました。
バードバスと夢の庭
ご依頼を受けていたバードバスが完成し
依頼主Hさんの山中湖の別荘まで納品しに行ってきました。

バードバスとは、野鳥の水浴び、水飲み場のこと。
初めて取り掛かるバードバスの注文品に悪戦苦闘し
作っては壊しを繰り返し3度目の正直!?やっと納得のゆくものができました。
画像で見て頂いて、気に入ってくださってはいたのですが
実物を見て頂く迄はドキドキです。

山中湖畔からすぐのHさんの別荘は静寂に包まれた緑眩しい素敵な空間。
早速、野いちごが自生するお庭にバードバスを設置。
「森の泉」と名付けたバードバス。
緑の中に不思議と溶け込み、まるで以前からここにあったかのよう。
Hさんも気にってくださり、ホッとひと安心。
あとは、野鳥達に気に入ってもらえるか、、です。
リビングからは正面に富士山と湖畔を臨めます。
この日は生憎の梅雨空でしたが
それでも時折雲の合間から富士山の青いシルエットが見え隠れ。
オーストリア珈琲を頂きながらの贅沢な午後のひと時。

お庭には野生のイノシシが現れるそうで
美しく咲いているカサブランカの
球根ごと食べられてしまったとか。
(私のアトリエでも、同じ事がありました。相手はタヌキでしたが。。)

毎週末を別荘で過ごされているというHご夫妻と愛猫しんちゃん。
ご主人がゴルフに出掛けている間
奥様がお一人で3年掛けて愛情込めて手入れされているお庭。
野鳥が集る夢の庭園の今後が楽しみです。
今回、もうひとつ試験的に制作したバードバス「潮の舟」
お部屋の薪ストーブの上にHさんが置いてくださり
これまた雰囲気がぴったりで!
こちらにはお庭のお花を飾って頂けることに!

ゴルフ帰りのご主人様と近くの日本料理のお店へご案内下さいました。
贅沢な素材をふんだんにつかったお料理に舌鼓〜♪
車の運転があり、お酒頂けなかったは残念でしたが
午前クラスを終え、お昼食べずに飛び出してきたこともあり
空っぽの胃袋に染み渡る見た目にも美しい
素晴らしいお料理の数々でした。
作品をお買い上げ頂いた上、すっかりご馳走になってしまいました。
また次なる作品制作のエネルギーになりそうです!

森の泉に果たして小鳥達は遊びにきているかしら?
これから毎朝目覚める度、心は夢の庭をめぐりそうです。

(2010.6.27)
金繕い作品展
本日6月19日(土)〜6月27日(日)高幡不動尊前にある茶房「たんたん」にて
金繕いの作品展を開催しています。
お教室の主催者、木村朋先生の作品をはじめ、お教室の受講生達の作品が並びました。

金繕いとは、磁器、焼きもの、塗り物、ガラスなどの割れ、破損、ほころびを
主に漆を使用し最後の仕上げに金泥、金泊、銀泊等を用いて繕うものです。

瞬間接着剤等のエポキシ樹脂は、環境ホルモン等への影響も問題視する声もあり
特に器など直接口に触れるものはなるべく天然の素材を使用したいという思いもあります。
また、瞬間接着剤は、割れたものを付けるスピードも早いですが、案外と脆いそうで
漆で手間と時間を掛けたものは、その分強い接着力と保存性があるそうです。
方丈庵に通われている久住則子さんからご紹介頂き
昨春から月1回、金繕いの教室に通わせて頂いてます。
今回出品した作品は、私の初の金繕い作品で、教室で使用している織部風の湯呑みです。
片付け最中に粗相して落として割ってしまったものです。
(本当にそそっかしいいですよね。お恥ずかしい。。汗)

今後、二度と増えることのない亡き主人の作品。
既に破損している作品も含め、遺っている作品も繕いたいと思い
通い始めた金繕い教室。
その奥深さに魅了されてゆきます。

愛着のあるものを、出来るだけ長く大切に、、手間暇かけて繕ってゆくその心に
日本の心の美しさ、優しさを見る思いがします。

ご興味がありましたら
是非お出掛けください。
「たんたん」自家焙煎したマスターの煎れてくれる珈琲も美味しいですよ♪
今年もタヌキ参上!
アトリエの建物を借りている大家さんから
庭に狸がでますよ!と聞いていたのですが
毎年律儀に!?この梅雨の季節になると顔を出します。
狸のファミリーとも今年で早くも10年近いお付き合いになります。
昨年は8匹もの子狸が産まれ、アトリエの庭に親狸と合わせて
10匹もの狸が現れた時は
方丈庵を乗っ取られるんじゃないかと
「数で負けてるね、、」とメルと本気で心配してました(笑)!

今年は何匹の子狸が誕生したのでしょう?
今日は梅雨の晴れ間、子育ての束の間の休息なのか
アトリエの庭で太陽を楽しんでいるようでした。

(2010.6.17)
ピアノ入りました!
色々な事情があり急遽引き取らなくてはならなくなったピアノ。
亡くなった母が大切にしていた思い出の詰まったピアノだったこともあり
なんとか引き取りたかったのですが
自宅は賃貸マンションで、ピアノ持ち込みは不可との契約。
何処か置かせてもらえるところを奔走して探してみたものの
なかなか条件に合う場所が見つからず、手放すことも考え始め途方に暮れて居た時
ある生徒さんが「押し入れがぴったりなんじゃない?」と一言。
アトリエに運び入れる事など、まったく考えてもみなかったのでビックリ。
でも、それもありかも〜と考え直し、大家さんに相談するとあっさり快諾。
床下の補強工事の際に発覚した床下浸水事件(笑)!などを経て、押し入れ解体から
床補強、そしてリフォームまで大工事を全面的に協力下さった黒岩さんには本当に感謝です。
6年近く触れていなかったピアノを前に、楽譜も手元になく果たして弾けるのか心配していましたが
鍵盤に指が触れた途端、自分でも驚く程指が音を覚えていて!
身体で習得した事って、不思議と覚えているものなんですね!
私とほぼ同じ歳のピアノ。お互い離れていた時間を埋めるように弾き語り合いました。
森の工房 〜富士山麓を訪ねて〜
早起きして車を飛ばし富士山麓まで行ってきました。
ずっと憧れ、このアトリエに身を置く事を夢見ていた
陶芸作家、渡辺和枝さんの工房。

二年前の夏、生徒さんの作品展の下見に訪れた「ギャラリーゆりの木」で
その時、個展をされていた和枝さんの作品とお人柄にすっかり魅了され
いつか和枝さんのアトリエにお邪魔したいな〜と二年越しの夢を実現。

この日はお天気にも恵まれ、中央道から富士山が目の前に現れた瞬間から
ずっと微笑みっぱなしでした。
訪れた森の中の工房は、何もかもが素敵で!
和枝さんの底抜けに明るい笑顔と、大好きな和枝さんの作品達が
温かく迎えてくださいました!
工房とギャラリーをゆっくり見せて頂き
おしゃべりしていたらアッという間にランチの時間。
工房の向いにある和枝さんご夫妻の北欧の建材で建てられた素敵なご自宅で
これも一度食してみたかった和枝さんお手製のパンとランチをご馳走になりました。

私の個展でご購入くださった自作のプレートと、この場所で対面できるとは!
暖炉の火が温かく包み込み
森の香りと木のぬくもりを感じるリビングで
贅沢な時間がゆっくり流れてゆきます。
幸せな時間。

和枝さんのご用意下さったメニューを紹介します。
ラザニア風ペンネ,フルーツサラダ,オニオンスープ
オレンジピールとライ麦のパン,カフェオーレ
ランチの後は
和枝さんのいつもの散歩コースにお付き合いさせて頂きました。
アトリエから15分も歩くと河口湖と富士山が臨めます。
和枝さんは「私の富士山を見せてあげましょう!」と。
なんて贅沢なことでしょう!
東京よりひと月遅れの桜が満開で、絶景スポットでした。

先日の和枝さんの個展の際に、ひと目惚れし、とり置きをお願いしていた「顔」。
今日はこの子を引き取りにくるのも大切な目的。
今度アトリエに運び込むピアノのスペースに、このお顔を飾りたいな〜と思って。
暖炉の薪の廃材で作られたという、大学教授の旦那さまお手製のスプーンは
旦那さまからのプレゼント。

心にたくさんの栄養を詰め込んで、帰路、富士山を眺めながら温泉に浸かって
帰ってきました。また今週も頑張れそう!
和枝さんと富士山に感謝!ありがとう♪


2010.4.19
台湾への旅〜海濤の夢〜
大学時代の恩師、小木曽教彦先生の個展のお手伝いで
台湾に行ってまいりました。
先生は、3月中旬より台湾入りし、台湾鶯歌博物館にて志野焼の講座を開催。
なんと、先生の地元の岐阜より志野に適したもぐさ土や釉薬を
船便で1トン近くも送り、現地の穴窯で焼成するという
壮大なスケールのプロジェクトも兼ねておりました。
現地の著名な作家さん達も含め、50〜60名近くの方が参加。
日本の志野焼に、大変感心を持たれているようでその熱意に驚きました。

私が台湾入りした日は窯焚きのクライマックス。
本来でしたら、赤松の薪を使用しますが、現地では調達できなく
どんな風に仕上がるのか?先生も不安顔でしたが、窯出しの日が待ち遠しいです。

(台北縣鶯歌博物館の穴窯にて/2010.4.3)

台北縣鶯歌にある富貴陶園で4/4〜5/4まで行われている
小木曽教彦氏の個展〜海濤の夢〜
現地の国宝級の方でしか、なかなか開催できないと
云われている格調高いギャラリー。
個展初日、日本の茶会でお客様をおもてなし。
大学の先輩が日本より200名分もの手作りのお茶菓子をトランク一杯に用意。
ゲストの方に先生の志野茶碗で一服して頂く心意気。
先生のご挨拶で個展のタイトル〜海濤の夢〜の意味に触れられ
そのご挨拶中に涙で言葉を詰まらせられた時、私も胸が一杯になってしまい
思わず裏で泣いてしまいました。

とても素敵なご挨拶だったので、
このタイトルの意味について簡単に触れさせて頂きます。
「海濤とは浪の意。どんな場所にいても、浜辺や川岸で水面に指先が触れた時
その指先に触れた浪は遠く世界につながっている。
その浪は遠い地や遠くに居る人に思いを運び、やがて伝わると夢をみる、、」
(だいぶ自分なりに解釈してしまっているかも知れません。。先生違っていたらごめんなさい。)

日本の焼きもの志野、お茶、生け花、お琴の音色、着物
そしてギャラリーの雰囲気と、ギャラリーの一所懸命で働きものの皆さん。
先生の存在と、先生を取り巻く素敵で温かなな人達。
全てがひとつになり、融合し共鳴し合い、本当に素敵な空間、時間でした。
私など、まるで外国人の目線で、日本の文化を新鮮に感じ
日本の美しさに感動してしまいました。
個展初日は大盛況、大成功に終わりました。

(台北縣鶯歌富貴陶園にて /2010.4.4)

翌日、日本に仕事がたくさん待っておられる先生を見送り
台湾ひとり旅を楽しむことにいしました。
先生についておられた通訳さんのご好意で、ガイドブックに掲載されていない場所なども
案内くださり、台北市街地の古い街並や寺院などを歩いて見て回りました。
台湾滞在4日目、故宮博物館と、もう一つどうしても今回訪れたかった地、「九扮」
あの宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」の舞台モデルにされたとも云われる場所。
台北市内より高速バスに揺られること1時間半。その昔鉱山で
活気のなくなったその土地に若い芸術家達がアトリエをつくり移り住むようになり
その後観光客が訪れるようになったとか。
この画像「九扮茶房」のオーナーは、若い芸術家達を育て、ギャラリーも併設している。
ここで使用されている器は全てこの茶房の作家ものばかり。
築100年を超える建物からは
はるか台湾港が臨め、この下の窯場で焼かれた茶器で台湾茶とお菓子が頂ける。
香り高い台湾茶とパイナップルケーキをつまみながら
人とのご縁、繋がりに改めて感謝するひと時。
明日はもう帰国の予定。またいつか訪れたい国。台湾大好き!謝謝!!
(2010.4.6)
明日への活力
一年間頑張ってきた自分へのご褒美の旅。
山梨小淵沢〜清里へ車を飛ばし行ってきました!
大好きな場所。


温泉で今年一年の疲れを流し
そしてその後はお約束!?地ビールレストランROCKへ!
ここのタッチダウンという地ビールに惚れ込んで10年。
ここのビールを知る迄は、実はあまりビールは好まなかった私ですが
ROCKのビールで目覚めてしまいました(笑)!

今回の旅は、仕事も兼ねて。
隣接するホテルハット・ウォールデンさんのラウンジで
来年作品展をさせていただける事になり
その打ち合わせをしてきました。

暖炉の火が暖かく包み込みこんでくれる空間で
よ〜く冷えたビールを頂く、この季節のROCKが大好きです。

ホテルの支配人さん、マネージャーさん、そしてスタッフの方達と夢を語り
明日への活力をたくさん頂いて帰ってきました。
また新しい年へ向けて一歩を踏み出せそうです。

この慌ただしい年の瀬に付き合ってくれた友人に感謝!
理恵ありがとね!また呑も〜ね♪

(2009年12月30日)

オメデトウ
来春ご結婚される柚原奈緒美さん。
会社を寿退社され、はじめて平日一日掛けて作陶にみえました。
偶然にもこの日はクリスマスイブ。
この日はご結婚のお祝いも兼ね
私のほうでチーズ・フォンデューを用意させて頂きました。
勿論ワイン付きで!
柚原さんは、こんなに可愛いクリスマスケーキを用意してくださいました。
しかも、手編みのマフラーまでプレゼントしてくださり、
それも、今朝完成したんです!と渡された時は驚きで一杯。
なんだか本気で柚原さんのこと好きになっちゃいそうでした(笑)!
(その趣味はありません。念のため、、)
柚原さんはご結婚を機に、遠くに引っ越される予定で
方丈庵には来年1月までの予定で、おめでたいことですが
可愛いお顔が見れなくなってしまうのが、実のところとても寂しいのです。
電動ロクロでは方丈庵の生徒さんの中で一番のキャリアと腕をお持ちです。
新婚生活も手作りの素敵な器達が食卓を飾ることでしょうね!
クリスマスイブの夜にふたりお祝いの杯を重ねました。
柚原さんオメデトウ&そしてお幸せにね!!
(2009年12月24日)
長島 とし子さん  ソウルフード
このCafe方丈庵にも何度となく紹介させて頂いてきた長島とし子さんのお料理。
毎週受講の際に届けて下さるお弁当の域を越えたお料理の数々。
この感謝の気持ちは、上手く表現できません。

私のソウルフード。それは母が握ってくれたおにぎり。
長島さんのお料理は、母の味を思い出させてくれます。
このお料理からどんなにか元気を頂いてきたことでしょう!

この日は、私の作品展でお花のコーディネートをしてくれた友人、
高見雅子さんと長島さんのお料理を頂きました。
冷たい雨降る日だったのですが、お腹も心も温かく満たされ
お陰で午後は素敵なクリスマスリースを仕上げることができました!
(このリース今、方丈庵の玄関に飾ってあるので見てくださ〜い!)

長島さんと雅子さんお二人の優しさに包まれる一日となしました。
(2009年11月19日)

花川 裕子さん 出前ランチ&御殿場Beer♪ 
片道1時間以上も掛かる中
こんなにたくさんのランチを用意し運んでくださった花川さん。
このところ月交代の出前ランチから花川さんになるべくご負担を掛けたく無くて
持ち寄りランチに切り替えたばかりでした。
ご来庵予定の前日に「今回は全部私の方で準備させてもらえますか?」とのメール。
それではと、お言葉に甘えてしまうことに。。
この日は、なんと花川さんご自身でつくられたミニ土鍋ごとご持参くださり
美味しい蒸し料理を用意くださいました。
この日は飛び入り参加、柚原さん、吉田さんと4人で花川さんのお料理を囲みました。
メニューをご紹介します。
★花川さんのお祖母様が家庭菜園でつくられたオーガニックジャガイモを使用した特大コロッケ。
(ジャガイモがとても甘く、ホクホクしていて、なにより大きさにビックリ!
こんな大きくて美味しいコロッケ初めて頂きました!)
★花川さんの旦那様お手製のベーコンの燻製をを使用した白菜とアサリの土鍋蒸し料理。
(ベーコンとアサリの塩分が旬の白菜の甘みを引き出していてアイディア満載の鍋料理でした。
旦那様手作りベーコンの美味しさに皆大感動でした!)
★炊き込みごはん
(お出汁の効いた具沢山の炊き込みごはんでした)
そして、この日はなんと、花川さん 御殿場の地ビールまでご持参くださったのです!
御殿場の別荘で週末を過ごされる花川さんご夫妻。
御殿場ビールは私も以前頂いてからの大フアンで、お土産に買ってきてくださいました。
そして、お約束通り!?昼間から開けちゃいました♪御殿場BEER!
車でご来庵頂いている吉田さんの視線が痛かったです。。(ごめんなさい吉田さん。)
花川さんのお料理から「おもてなしの心」を学んだ気がしました。
と同時に、料理って、こんなに人を感動させられるものなんだな〜と感じ入るひと時でした。
料理を通して花川さんの素敵なお人柄と、そして花川さんの周りの方々の愛を
(お祖母様や旦那様、そしてご両親の)お裾分け頂いている様な優しく美味しいお料理の数々でした。
花川さん、ありがとうございました!
(2009年11月7日)
ご褒美の夜 〜鮨 石井にて(赤坂)〜
今春、赤坂サカス前に新規オープンされた「鮨 石井」さん。
外苑前の器のお店〜汐花
〜さんに置かせて頂いている私の器を気に入ってくださって
ご注文くださったのです。
作家人生の中でも、プロの料理人の方に使って頂く経験は初めてのこと。
今日は自分へのご褒美に大奮発してお鮨食べに行ってきました!
隠れ家的な雰囲気のセンス溢れる素敵なお店でした。

この日は大学時代の友人に付き合ってもらい
いつも頑張っている!?女二人乾杯しました。

まずは、私の器、真珠ラスター彩のカフェオレボールになんと「ふぐの湯引き」。
この意表をついた器の使い方には脱帽です。
続いては、真珠色の器に「ヒラメの昆布締〆」
鮑の貝をイメージして作った器に「帆立の磯辺焼」
その他に数々の肴と握りを頂いたところで
桃の鉢の登場「つぶ貝と梨とトマトのマリネ仕立て」
その盛り付けの美しさ彩りにうっとりしてしまいました!

大将のこだわりを強く感じる本当に素敵なお店でした。
あまりに幸せな時間に、ついついいつも以上お酒がすすんでしまい
とうに終電を乗り過ごし、なんと赤坂からタクシーを走らせて帰ってきたのです!
(しかも、、、終電に乗り遅れたのは今週二度目!
社会人として、というか、人としてどうかしていますよね。。)

でも、それぐらい幸せなご褒美な夜だったのです!
しかも!友人はタクシーに乗り込む直前にコンビニに駆け込んで
なんと缶ビール買ってきたのです!
タクシーの中、ビール飲みながら帰ってきたのは人生の中でも初めてのこと。
(どれだけ呑みたいんだっ!!て感じですよね。)
タクシーの運転手さんもびっくりしてました。


忘れられない一夜になりました。。

(2009年10月30日)

パンプキンパウンド(菊地美保さんの焼き菓子)
このCafe方丈庵のページつくりのきっかけともなった美保さんのスイーツ。
ハロウィーンも近いからと、この日はかぼちゃと南瓜の種
レーズンのパウンドケーキを焼いて持ってきてくださいました。
同じ時間のクラスの生徒さん達も大絶賛。
皆口々に「今日、方丈庵に来てよかった!」「ラッキー★」
と大興奮!美保さんのスイーツのフアン、とても多いのです。

美保さんとは前職で一緒に働いていたご縁で、もう6年近くのお付き合いになります。
旦那様の創さんと一緒に方丈庵に通ってくださっている心優しい素敵なご夫妻です。
創さんには、アトリエのWeb関係のこと色々と教えて頂いて本当に助けて頂いています。
いつになったらこのお二人にも恩返しができるのか、、
きっと恩返しなんて一生できないのでしょうね。。
美保さんのセンス溢れる本当に美味しいお味の焼き菓子でした。


美保ちゃん♪いつもありがとう。(10月24日)

夢語る(濱名由美さんのお料理)

いつも美味しいお料理や季節の果物のジャムを作ってきてくださる濱名由美さん。
先日、そのお礼の気持ちにサンプルとして作っタジン鍋をもらって頂きました。
タジン鍋とはモロッコ料理に使用する土鍋で
水が貴重な砂漠地方ならではの無水料理が特徴です。
最近は油を使用しないヘルシー料理として野菜やお肉、お魚に含まれる水分で調理する
蒸し料理ができる土鍋としても人気が高いようです。
タジン鍋のモニターとしてレシピを考えて欲しいとお願いしていたのですが
早速作って持ってきてくださいました。
旬の秋鮭をつかった絶品タジン鍋!
オリーブオイル、ワインビネガー、白ワイン、ローズマリーとディルという
ハーブが効いたレストランで頂く様な素人離れした逸品でした!
他に、大根と柿、ルッコラ、クレソン、胡麻豆腐を菊の花のドレッシングで頂くという
なんとも斬新なサラダ(初めて頂く感動の組み合わせしでした!)
蓮根と長芋をつかった二種類のお惣菜(オイスターソース味とアーモンドプルーフ味)

私は土鍋でブイヤベースを用意。

濱名さんのお料理とお人柄から今日もたくさんのエネルギーを頂きました。
ここ数カ月制作に忙しく休みがとれていなかったこともあり、
疲れた身体に染み渡るようなお料理の数々でした。

ありがとうございました!


(2009年10月11日)

個展前は、特に窯焚きや作業に追われついつい食事に手を抜いてしまうのです。
最近、本当に恥ずかしいくらいの食生活でした。
濱名さんとのランチ、内心とても楽しみにしていたんです♪
この日も素敵なメニューが並びました!
切り干し大根とキノコの梅風味のサラダ、鶏肉のトマト煮込み、
カジキとカマンベールのサラダ。
どの料理も素材の味がひきたてられていて、思わず唸ってしまう美味しさです!
これで、個展前のラストスパート駆け抜けられそうです!

秋の優しい日差しが差し込むテラスで、いつか私の器に料理研究家としての
濱名さんのお料理を盛りつけて写真集を出せたらいいね〜と夢を語っておりました。
夢はどんどん口に出して発信した方がいいのだと、
尊敬する和紙クリエーター堀木エリ子さんが先日テレビで言っておられました。

(2009年9月20日)

台風一過(10月8日)
二年振りに上陸する大型台風18号。
念のため、いつもより早めに自宅を出、中央線でどうにか立川駅まできたものの
強風の為、運転見合わせのアナウンス。
あと二駅でアトリエのある豊田駅なのに。。
この台風の最中、果たして皆さんがいらっしゃるのか
また生徒さんが行き帰りに怪我や事故に合われても、、と
ご予約の生徒さん達に確認のメールをしたところ
皆さん口々に「りえさん、気を付けて来て下さい!」との返信。
全国の小中学校が休校になっている中、誰一人お休みします
という方がいらっしゃらないことに驚き
なんとしてでもアトリエにたどり着かなければ、、と気を取り直し
「急がば回れ」振り替え輸送を利用することに。
今日初めて多摩都市モノレールを利用し
南立川→高幡不動→バス(豊田)というルートで
自宅を出て実に3時間半掛けてアトリエまでたどり着きました。
こんなお天気にも関わらず方丈庵に集ってくださる皆さんの事を思うと胸が熱くなりました。
今日は午前、午後と続けて受講の長島美和さんと豊田駅北口にある
イタリアンレストランでランチの約束をしていたのですが
このお天気に配慮くださり、お母様のとし子さんが
ゴージャスな手作りのお料理を用意くださいました!
大遅刻し、その上、こんなにも手の込んだお料理を頂いてしまって。。
温かく素敵な方々に囲まれていることに改めて感謝です。
私のリクエストに応えてくださり、塩結びにハヤトウリと胡瓜のお漬け物(これだけで充分幸せ♪)
自家菜園のオクラと茄子の煮浸し、パイナップルジュースで煮込んだ柔わか叉焼、
大葉と海老の天ぷら、自家製の烏賊燻製、自家菜園のゴーヤーチャンプル、
自家菜園の里芋ベーコンの煮物。
こんな贅沢なお昼を頂ける人間はそうは居ないですよね。
台風一過の抜けるような青空を見上げ、改めて方丈庵に集う皆様の優しさをかみしめる秋の一日でした。
(
でも一体どうしてこうもアクシデントは木曜日に起きるのだしょうかね???笑)
もぎたてのごちそう(9月6日)
先程まで山梨勝沼で葡萄苅りを楽しまれ
その足で方丈庵におみえになった野本泰子さん。
短時間での移動距離と行動力に驚きです!
もぎたての果実ってなんて美しいのでしょう。
ピオーネと甲斐ミレーという二品種を頂きました。
こんなに贅沢なことってないですよね。
とても瑞々しく甘くて
一口いただくごとに身体の細胞が喜ぶような
とても美味しい大地の贈りものでした。
野本さんと二人葡萄をつまみながら
日曜日の午後、まったりしたとした幸せな時間でした。
ありがとうございました♪
暑気払い(8月6日)
7月の生徒さん達の作品展の打上げの宴席で、急遽決まった暑気払い。
お酒の席で盛り上がって決まったことでしたし、半信半疑。
それとなく皆さんに確認をとると「え?暑気払いやらないんですか?」との返答。
ということで、急遽、木曜日の午後を休講にして、大宴会となりました。
この日の為に、わざわざ会社をお休みされ参加された方も何人かいらっしゃって、
最終的に12名もの方々が集う大宴会となりました。
午後1時からスタートし、会社帰りに寄られる方をお待ちしながら、
なんと8時間近くも呑み喰いしていたとこになります!(まるで耐久レースです!)
皆さんの手作りのお料理の数々、手作りスイーツ、
一所懸命に選んでくださったデパ地下のお惣菜、
そしてアトリエの小さな冷蔵庫に入り切らない程のお酒の差し入れを、
ありがとうございました!
皆さんのお料理を全部紹介&アップできず残念です。

年代や職種を越え、普段お忙しくお仕事されている皆さんや、
就活前の学生さん、いろいろな立場の方が交流し、
笑い声の絶えない時間を過ごしながら、
いろいろな事を思う夏の午後でした。

お腹はち切れそうなくらいいっぱい食べ、そしてたくさん呑み、
これで暑さも吹っ飛びそうです!
残暑厳しいこれからの季節を元気に乗切りましょう〜♪


腰越 真知子さん/ライ麦パンとジャム
腰越さんのお手製パン。頂くのはこれで2回目です。捏ねずに手軽に焼ける方法だとか。
朝手渡された時、まだオーブンの熱がパンから伝わってきて湯気さえたっている状態でした。
苺のジャムは離れて暮らすお母様が作って送ってくださったそうです。

実は私、前の晩に梨木香歩さん原作の「西の魔女が死んだ」という映画をみたのですが
主人公のまいと魔女おばあちゃんが裏山のワイルドストロベリーを摘んで
ジャムを作るシーンがあるのです。そのジャムが本当に美味しそうで!
昨晩から無性に苺のジャムが食べたかったんです!
あまりのタイミングにびっくりしちゃいました!

腰越さんのお母様が娘を思って瓶に詰め込んだのは苺だけでなく
きっといろいろな思いが詰まっているんでしょうね。
腰越さんの母娘の絆を感じるようなジャムとそして本当に美味しい手作りパンでした。
ありがとうございました。

私も「南の魔女」になるべく!?魔女修行中です。
持ち寄りランチ→やがて宴会!(5月28日)
毎週火曜日の午後に受講されている黒岩さんがお振替で木曜日の午前中に見えることになり、では久しぶりにお昼でも!ということになり長島さん、三宅さんと急遽持ち寄りランチになりました。

二年前、まだ主人亡き後の方丈庵を続けていく決意が出来なかった頃、長島さん、黒岩さん、三宅さんがアトリエ庭の草刈りを手伝ってくださる、と集ってくださったことがありました。結局、その日は朝から雨で草刈りは出来なかったのですが、気がついたら!?宴会になっていたのを思い出します。
偶然にも私を含め皆さん愛する伴侶を若い時に亡くされていらっしゃいます。これも何かの運命の引き合わせであると、今はこの出会いにとても感謝しています。どんなにこの三方のお言葉に力づけられ、そして慰められてきたことでしょう。この日も午後1時過ぎからスタートした宴会も気がついたらどっぷりと日が暮れておりました。
この日は(も!?)少々呑み過ぎたようで、後半の記憶が断片的です。
たくさん語りそして笑いました。手作りのお料理の数々の差し入れをありがとうございました!
花川裕子さんとのランチ(4月&5月)
花川さんとの月交代での出前ランチも、先月より持ち寄りランチというかたちに。。
花川さんと、そしてお優しい旦那様の愛情いっぱいの、
そして素人離れしたお料理の数々にこの二年間は胃袋からの元気を頂き続けました。
花川さんご夫妻の素敵なお人柄が伝わってくるようなお料理の数々です。

この日のメニューを紹介します
花川さん→蒸し鶏と鶏のスープ、大根とキュウリ、ミョウガの糠漬け
私→フキの煮物、タコとアスパラソテー、枝豆と牛蒡の炊き込みご飯

この日は気温が30度近くまで上がり、またあけちゃいました♪Beer
この日の花川さんのメニューは
鯛の昆布締めとローズヒップとハイビスカスのハーブティーを煮出して
お持ち下さいました。
なんともお昼から贅沢なランチですよね!鯛の昆布締めを頂けるなんて!

急遽、柚原さんも飛び入り参加で三人で和やかなランチタイムでした。

この日は筍ご飯を土鍋で焚いていたのですが、水加減を間違えてしまったらしく
少し固めのご飯だったにも関わらず、優しいお二人は美味しい美味しいを食べて下さいました(涙)。
恩返しのつもりが。。(5月14日)
この日は長島さんのお嬢さん、美和さんが一日掛けての作陶日。
毎週欠かさずにお弁当を作り続けてくださった長島さんへの感謝の気持ちを込めて
今日は私の方でお昼を用意させてもらうので、、という予定でしたが。。
長島さん「なんだか、何も作らないのが寂しくて作ってきちゃったわ!」
と卵とミートローフの燻製を作ってきてくださいました。
本当にお料理を作られるのが心底お好きなんだと改めて思うお言葉です。
燻製卵はもうヤミツキです!

私は土鍋料理を二品(魚介のブイヤベースと炊き込みご飯)
蛸のマリネ、茹で豚とオクラのサラダを用意させてもらいました。
濱名由美さんのお料理(4月&5月)
この日はお勉強されていたお料理関係の資格試験に合格されたと聞いて
ハーフボトルのスパークリングワインを冷やしてお待ちしておりました。
この日の濱名さんのお料理全てが冷えたワインとよく合うこと!合うこと!
本当に幸せな、ゴージャスなランチのひとときでした。

濱名さんのメニュー
真鯛とヒラメのポワレ、トマトバジルソースを添えて
タコのマリネ、(デイルというハーブとの相性が抜群でした)
人参のディップ、ひよこ豆レンズ豆のディップ
濱名さんが作られるジャムのフアンは
方丈庵の生徒さんの中にも大勢いらっしゃいます。

この日も皆さんで大試食会です!

新作ジャムのご紹介
新ショウガ、デコポン、グレープフルーツと白ワインのジャム
ブンタンのジャム

クラッカーに付けて、また炭酸水で割って頂いても!
爽やかな甘さ広がる絶品ジャムです。
濱名さんメニュー

鶏肉の手作りハム
鶏だしの稲庭うどん梅風味
豆腐のおろしハンバーグ
もやしとキュウリの酢の物


オカヒジキのおひたし
帆立とアスパラのソテー
茹で豚と長芋、オクラの胡麻和え

長島とし子さんのお料理
長島さんのが続けてくださっている手作りのお弁当の差し入れも
今年の7月で二年になります。

その感謝の気持ちから、この「Cafe方丈庵」というページを初めていたのですが
果たして、これが感謝の気持ちと言えるのかどうか
自分自身でもわからなくなりつつあります。

長島さんの手料理にどれだけ、生きるエネルギーと気力を頂き続けてきたことでしょう!
今では、長島さんの届けてくださるお料理のお陰!?で丸々太ってきました〜!
長島さんだけでなく、今では皆さんが気軽に一緒にランチしましょう!
と声を掛けてくださるようになり
持ち寄ったり、差し入れに甘えたり。。
本当に有り難いことです。

私自身、独り身になり、ついつい料理に手を抜くようになってしまいました。
でも、皆さんで持ち寄る時は久しぶりにたくさんの材料を買い込んだり
また、何を作ろうかとあれこれ考えたりと楽しい時間にもなっております。

持ち寄りランチ/夏子さん&美保さんと(5月2日)
大学の友人の近堂夏子さんとはもう20年来の友人です。
方丈庵を作った当初から通い続けてくれている方丈庵の歴史を全て知っている友人です。
そして、前職で一緒だった菊地美保さん、そして旦那様の創さんとのランチ。
主人亡き後、3人には随分と支えになってもらい助けてもらいました。
素敵な友人達に恵まれて、本当に感謝しています。
そして持ち寄りランチもずいぶんと回数を重ねてきましたね!

皆さんのメニューを紹介します。
夏子さん→ミネストローネスープとサワークリームの手捏ねハンバーグ
美保さん→牛肉の赤ワイン煮
私→タコとモッサレラチーズのマリネと炊き込みご飯

創さんといると、ついつい開けたくなっちゃうんですよね♪Beer
黒岩徹さん/筍ごはん
黒岩さんには、主人亡き後のこの2年間、大きなお力を頂いてきました。
2年前の大型台風で吹き飛んだ窯場の壁の補修から、雨漏りの1年掛かりの大修理、テラスのリフォーム、庭の草刈りから、粘土置き用の新しい棚作り。そしてアトリエの猫の世話まで。黒岩さんの存在とお力なくして、方丈庵を続けることは出来なかったと感謝の気持ちで一杯です。一体どうしたら恩返しができるのかと、ただただ、方丈庵を続けることでしかお礼の気持ちをお伝え出来ずに早いもので二年が経とうとしています。
黒岩さんのお嬢さんのお仕事場で獲れたとおいう筍でつくられた筍ご飯を頂きました。
いつも、して頂くばかりです。。優しいお味に胸がいっぱいです。
筍つくし&お手製燻製/長島とし子さんのお料理(4月9日)
桜吹雪の美しい暖かな一日。
アトリエの窓から、たぬ公園の桜が美しく桜吹雪がキラキラ舞うのが見えます。

長島さん親子と村上さんと4人で長島さんのお料理を囲みました。
今年になって始められたという燻製は絶品です!本格的な香りとお味です!
たぬき公園の桜の枝を拾い、長島さんとお嬢さんの美和さんと二人で細く削り、
鉛筆削りでせっせと細かくされたとか。。チップ作りからご本人でされるとは本当に驚かされます。
家庭菜園で採れたてのほうれん草、春菊、サニーレタスはとても甘く、
手作りのドレッシングとの相性も抜群でした!
はつものの筍や桜のチップ香る薫製を頂きながら日本人でよかった〜としみじみ思う春の午後でした。
長島さん、大変ごちそう様でした♪

この日のメニュー:筍ご飯、家庭菜園の無農薬野菜のサラダ、鶏豚卵の燻製、
里芋の煮物、きんぴらごぼう、カクテキ
持ち寄りランチ/濱名由美子さん&野本泰子さん(3月22日)
春の嵐。台風のような風が一日吹き荒れ、風の音に怯えながらの一日となってしまいました。
それでも、ランチのひと時は穏やかで楽しく美味しい時間が流れました。

一日掛けて作陶される濱名さんと野本さんとの持ち寄りランチ。
濱名さんのお料理を紹介します。
半熟煮卵(オイスターソース煮)、セロリと蕪のピクルス(フォアジャオという中国の香辛料が効いています)、セロリとベーコンの炒め物、菜の花と油揚げの煮浸し。
そしてデザートに苺のムース(生クリームを泡立てゼラチンで固めたシンブルなのに絶品のスイーツでした!)
濱名さんは野菜の美味しさを最大限に活かされたお料理が多く、毎回本当に勉強させて頂いております。濱名さんご自身がフレッシュな野菜のような健やかで爽やかなお人柄がお料理にもそして焼きものの作品にも現れている様な気がします。

野本さんは旬のグレープフルーツを差し入れくださいました。
ジューシーで甘くとても美味しいグレープフルーツでした。

私は土鍋でパエリア風炊き込みご飯を用意させてもらいました。

あ〜今日もお腹一杯♪
桜のチーズケーキ/菊地美保さん
この2年近くで何種類の新作ケーキやスイーツををつくってきてくださったことでしょう!
ベイクドチーズケーキ、ガトーショコラ、抹茶と小豆のパウンド、チョコレートプデイング、
アーモンドボール、スティックケーキ、キッシュ等々。。。
美保さんのスイーツのフアンの方は多く、一緒のクラスの方々は口々に
「今日、方丈庵に来てラッキ〜♪」と大喜びなのです!

この日は、桜のこの季節にぴったりな桜と小豆の創作チーズケーキです!
ほんのりピンク色の見える、和洋折衷のオリジナルスイーツ♪
小豆や塩漬けの桜もチーズに合うなんてびっくりです!
本当に美味しいケーキでした!
美保さん、いつか是非Cafe実現させてください!そしたら毎日通っちゃいます!

美味しいスイーツをいつもありがとう〜♪
持ち寄りランチ(3月21日)
気持ちのよいお天気の週末。
この日は賑やかに6人(菊地さんご夫妻、夏子さん、花川さん、純子さん)でランチを囲みました。
この日のメニューを紹介します。
美保さん:鶏の炒り煮(甘めの味付けがなんとも懐かしく安心できるお味でした)
純子さん:生春巻き、マッシュポテトフライを持ち寄ってくださいました。
夏子さん:サーモンの炙り焼(檸檬との相性が抜群でした!)
私:土鍋パエリア風炊き込みご飯

皆で賑やかに頂く週末のランチはいつもよりたくさん頂いてしまいます。。
皆様大変ごちそう様でした〜
持ち寄りランチ/柚原奈緒美さんと(3月14日)
この日は前夜からの強風で中央線が運休し
方丈庵は1時間遅れのスタートとなりました。

電線が切れる程の強風もお昼には納まり
この日一日掛けて作陶の柚原さんと二人でランチを楽しみました。
柚原さんのメニューを紹介します。
鯛の貝割れ大根巻き(天然鯛を貝割れ大根で美しく巻いた一品は
ちょっとしたオードブルになりそうな素敵なお料理でした)、
豚大根(大根にしっかりお出汁がしみ込んでとても美味しい煮物でした!)、デザートに金柑。

私:土鍋魚介(タコ、あさり、帆立)の炊き込みご飯、菜の花とベーコンの炒め物。

作陶後、柚原さんと二人長島さんお手製の梅酒とボケの実で漬けた果実酒で乾杯しちゃいました!
作陶後の一杯って美味しいのですよね〜!またやりましょうね♪
長島 とし子さん/木曜日の手作りお弁当集
2009年3月5日(木)

今日は、長島とし子さんのご主人の31回目の命日だそうです。
幼子二人抱え女手一つで力強く生きてこられたお姿に、ご苦労の影は感じられず
いつも明るくおおらかにしていらっしゃいます。
そのお姿にいつも元気と勇気を与えて頂いてます。

今日もたくさんのお料理を作ってきてくださいました。
なんと自家製の薫製にもチャレンジされたとか!
茶殻と山椒でスモークされたチキンと魚肉ソーセージ。
ほんのりスモーク薫る美味しい一品でした!
他に葺と根野菜のお煮物、豚の角煮、白菜の漬物。

今年にはいってから、お義兄様が亡くなられたり
飼っておられたウサギちゃんが亡くなっりと、哀しい事が続いてしまいました。
そんな哀しみの日々にも
欠かさずに毎週木曜日の受講の際に愛情一杯の手作りのお料理を届けて下さいます。
たまには休んだり、手を抜いたりしてくださいね。と心配する私に
「台所に立っているのが好きなのよ!台所が一番落ち着くし癒される場所なの!」とのお言葉。
本当にお料理がお好きなのだな〜と感じ入りました。

煮込みハンバーグ、豚の叉焼、自家製ほうれん草、インゲンのピーナッツ和え。
先日、嬉しい作品の依頼が舞い込んできました。
3月に赤坂に新規オープンするというお寿司屋さんから、
器のお店を通して作品の依頼がありました。通常は最低でも1ヶ月は頂いている納期ですが、
今回は2週間という限られた時間で仕上げなければなりません。
連日忙しかった事もあり、自宅に帰ったら可愛いお嫁さんが待っていてくれたらいいのにな〜
と感じる今日この頃。
長島さんのお弁当には本当に助けられています。
なんせ、お弁当箱5段重にもして届けてくださるのですから!
3日間は食いっぱぐれることはなさそうです!
長島さん、本当に本当にいつも美味しいお料理をありがとうございます〜♪

串カツ、卵サラダ、ブロッコリーとスナップエンドウのサラダ、きんぴらごぼう等。
持ち寄りランチ(2月15日)
春のように温かな日。
午前中から午後に掛け一日陶芸三昧にはとてもいい気分のお天気。
今日は野本さん、幸田さん、濱名さんとの持ち寄りランチ。
テラスにテーブルを作り太陽を感じながらのランチとなりました。

皆さんの持ち寄りメニューをご紹介します。
野本さん:京都のお漬け物(茄子の一本漬、福神漬)
幸田さん:鶏のパン粉焼
濱名さん:カリフラワーとネギのオリーブオイル炒浸、カリフラワーのポタージュ、
手羽元のオニオン煮込み、イチゴと林檎のジャム
私:海の幸の炊き込みご飯(タコ、帆立、アサリ等)
花川 裕子さんとのランチ/(1月&2月)
花川さんとの月交代での出前ランチも随分会を重ねてきました。
この日は私がランチ当番日。
このところ、ハマっている土鍋料理。
この冬は、スープをつくったり、煮込みをつくったり大活躍でした。
蛤と帆立の炊き込みご飯、菜の花とペーコンのソテー、濱名さんレシピの胡麻豆腐。
春の素材を頂きながら、今後の制作についていろいろ夢膨らむひと時でした。
この日は花川さんが出前してくださいました。
この日はまたなんとも素敵なメニューでした。
鯛と帆立の漬け丼、蟹肉たっぷりあん掛け豆腐。
土鍋でご飯2合炊いたのですが、女二人でペロっと食べちゃいました!
あん掛け豆腐も喉越しが心地よく心も身体も暖かくなるような優しいお味でした。
花川さん、いつも素敵なランチを運んでくだってありがとうございます!
石原 麻衣子さん/檸檬のケーキ
石原さんのご実家で檸檬が獲れたそうで
檸檬のケーキを焼いて持って来て下さいました。
バターを使っていないので、さっぱりとした
また蜂蜜のほんのりとした甘さが優しく美味しいケーキでした。
無農薬の檸檬なんて、とても贅沢な気持ちになりました。
石原さん、ごちそう様でした♪
持ち寄りランチとラザニア物語り(2月14日)
この日は午前クラスから午後にかけて作陶される生徒さんが数人集り
持ち寄りランチもひと際賑やかでした!
この日はなんと気温が24度近くまでぐんぐん上がり
まるで初夏のような陽気でした。
そして、、お昼から開けちゃいました♪(ビール)

それにしても豪勢なメニューが並びました。
皆さんのメニューを紹介します。
近堂さん:海老とブロッコリーのサラダ
菊地さん:鶏ときのこのクリーム煮
腰越さん:手作りパン(ベーグル/スコーン)
平岡さん:ラザニア
私:タコとアサリの土鍋炊き込み御飯
この美味しそうなラザニアを作ってきて下さったのは平岡さんなのですが
実はこの日はご本人食べられなかったのです。
アトリエに到着し、さあ〜制作しましょう!
と思ったところで職場から呼び出されてしまったのです。。
平岡さんは外科の看護士さんで休日でも緊急オペが入ると駆けつけなくてはいけない
という大変なお仕事をれていらっしゃいます。
しかも、先週に続き、なのです。。先週もアトリエに到着し間もなく呼び出されてしまったこともあり、今日は一日掛けてゆっくり作陶に没頭する計画だったのです。。
見かねた周りの生徒さん達の「携帯忘れたことにしちゃえば!」という言葉には「それは出来ません!」と全く嫌な顔をせずに、病院に駆けつける姿は本当に立派で頭が下がります。このお仕事は使命感なくてはとても勤まるものではないのでしょうね。
平岡さんのような方が居て、日本の医療は支えられているのですね。。
平岡さんのラザニアを食しながら、医療従事者の方々に感謝し、
日本の医療事情や問題に思いを巡らせる時間でした。
平岡さんのラザニアは本当に絶品でした。
そして少しだけ切ない味がしました。
次回はゆっくり作陶できますように、と祈るばかりです。

持ち寄りランチ(1月25日)
2009年初の持ち寄りランチ

今日も午前、午後2コマ連続の野本さん、濱名さんと
ランチだけ参加の谷内さんとでランチを囲みました。
皆さんの持ち寄りメニューを紹介します。

野本さん:朝焼きたてのパン
谷内さん:鶏とキノコのオーブン焼、魚のパテ
濱名さん:ちくわぶと豚挽肉の煮物、絹サヤのサラダ、
ポテトとセロリとクルミのサラダ、金柑と甘夏のジャム
私:スイートコーンとペーコンのスープ

皆で持ち寄ると本当にゴージャスなランチになりますね〜♪

長島とし子さんの愛情弁当と人情エピソード(2009年1月19日)
長島さんには何度助けて頂いたきた事か。。
インフルエンザと診断され
39度の高熱にうなされながら長島さんに電話。
「ながしまさ〜ん。すいません。今日休講にさせてください。。」
すると長島さん
「あらあら、大変大丈夫?りえさんは今日はゆっくり休んでなさい。
もしよければ方丈庵で遊んでいっていいかしら。私勝手にやってるから!」
との返事。
実はこのパターンこれで3度目なんです。。


(写真は2009年初の愛情弁当!ゴージャス海鮮丼/蓮根のはさみ揚げ/出し巻き卵等)

1回目は昨年の春、中央線が変電所の火災で半日ストップしてしまった日の朝
振り替え輸送を利用しても自宅のある三鷹駅からアトリエのある豊田まで
午後の到着になってしまうので休講にさせてもらおうと
長島さんに電話を入れると
「私アトリエの合鍵もあるのだし、先に行って勝手にやっているのでりえさんはゆっくりいらっしゃい!」と明るい声が!
通常30分程で到着する電車路が三鷹(総武線)→吉祥寺(井の頭線)→明大前(京王線)→
高幡不動→徒歩40分と2時間半程掛かり、やっと到着。
アトリエを初めて8年近く。はじめて生徒さんに「いらっしゃ〜い!」と迎えられたのでした。
しかも、到着するやいなや「疲れたでしょ〜。お茶も湧いてるし、お弁当食べなさい!」
と手厚いおもてなしを受けたのでした

2回目は、昨年6月、前日に外食したものにあたってしまったようで
トイレから離れられない状態だったことがあったのですが
そんな
朝,長島さんに電話「ながしまさ〜ん。すいません。動けましぇん。。」

この日も2時間近くも遅刻した私を、すっかりアトリエを掃除して下さり、お茶を湧かし
お弁当を用意して待っていてくださいました。
というか、他の生徒さんと仲良く楽しげに作陶されていたのでした!
もう本当に長島さんには頭上がりません〜。
それにしても、倒れたり、交通マヒのある日は不思議と長島さんのいらっしゃる木曜日の朝ばかり!?
これって一体なんなのでしょう???

そして、今回もインフルエンザで身動きとれない私の変わりに、
アトリエの猫の世話に連日通ってくださったのでした。
人情の優しさに高熱でうなされながらも感謝感謝の新春です。

方丈庵忘年会ランチ(2008年12月11日)
平日クラスの皆様とランチを兼ねた忘年会です!

方丈庵の作業台が皆様の豪勢なお料理の数々で埋め尽くされました!
午後1時からスタートし
なんと夜8時近くまで延々食べて呑んで語って笑って過ごしました!
参加者9名、一人1品持ちよりで、、とのことだったのですが
皆様2品も3品も手の込んだお料理をお持ち下さり
約20種類以上も
のお料理がテーブルに並びました!
どのお料理も本当に素晴らしく美味しくて
皆さんのお料理の腕前に驚きと感動の2008年の暮れでした。

皆様のお料理を簡単に紹介させて頂きます。


長島さん:手作り蒟蒻(2種の味噌を添えて)/モツ煮込/十五雑穀米寿司/さつま揚げ
大谷さん:海老のチリソース/牛肉とトマト野菜のマリネカレー風味
三宅さん:超やわらか叉焼&半熟卵
久住さん:生ハムの生春巻き/洋梨のコンポート(バニラアイスクリーム添え)
船木さん:ハッシュドポテト/ジャコと大根の混ぜご飯/グリーンサラダ
小川さん:小松菜の炒め物/カシューナッツの炒め物/コンソメと野菜のゼリー寄せ
その他、黒岩さんからはお寿司をごちそうになりました!

久住さんはお手製の器に洋梨のコンポートを盛りつけてお持ち下さいました!
初期の作品だそうですが、とても素敵ですよね!
現在久住さんは電動ロクロで制作されていらっしゃいますが
この作品は「手びねり」ならではの重厚感と温かさが感じられますね。
洋梨の赤ワイン似もバニラアイスクリームとの相性もバッチリ♪
本当に美味しく頂きました。

忘年会にご参加くださいました皆様本当にありがとうございました〜!
テラスでランチ(2008年11月22日)
お日様の日差しがやわらかいテラスでのランチタイム。
この日は午前、午後と一日陶芸三昧の柚原奈緒美さんと平岡育子さん
とランチを一緒にしました。

平岡さんがお手製のビーフシチューを煮込んで来てくださいました!
お肉も柔らかで濃厚な味の絶品ビーフシチューでした!

柚原さんは可愛い林檎のスイーツを差し入れてくださいました!

花川裕子さん出前ランチ(10月26日)
この1年近くで、皆さんからランチのお誘いを受けることも多くなり
持ち寄って、皆さんとお昼をご一緒する機会が多くなってきました。

只、花川さんの場合は予約のメールが入ると同時に
「今回は私が出前ランチしますの楽しみにしていてください!」
というメッセージが添えられてきます。

しかも今回は「結局いつもりえさんに手間を掛けてしまうので、今日は私、お台所に入らせて頂きますっ!」ともの凄い意気込んでいらっしゃいますっ!
なんと、昨晩から旦那様と、どうしたら台所に入れてもらえるか会議までしたというから驚きです。その結果、これはもう強行突入しかないっ!という結果になったそう(笑)!
なんとも可愛いく、有り難い申し出にお言葉に甘えて、アトリエの古く狭く勝手の悪い台所を解放して使って頂きました。
今回の出前ランチは「鴨南蛮素麺仕立て」。蕎麦アレルギーの私のことを知っていて
あえて素麺にしてくださいました。
なんと、前日から旦那様が鴨をローストし出汁を丁寧にとってくださったそうです。
こんなに美味しい鴨南蛮はじめて頂きました。本当に美味しい鴨とお出汁でした。

そしてそして、もう1品は「鯛の昆布〆」こちらも前夜から旦那様が仕込んでくださったそうです。
お料理上手でお優しい旦那様をお持ちで花川さんは幸せ者です♪
いつも裕子さんを通して幸せのお裾分けをして頂いております。

それにしてもこんなご馳走を頂いて、お月謝を頂いる私は罰が当たりそう!!
菊地美保さん/栗のタルト(10月25日)
菊地さんの新作スイーツ。
毎月美味しい手作りのスイーツをお持ち下さるのです。
今月は秋の味覚、栗のタルトです。
ケーキの上に散りばめられたピスタチオのグリーンと
生地のココア色が深まってゆく秋のような素敵な色合いです。

甘さがぐっと控えめで、タルト生地サクサク、ココアの風味豊な
本格的なタルトでした。
方丈庵の生徒さん達皆さんから大絶賛でした!

濱名由美さんの林檎のケーキ
先週、吉田啓子さんが焼いてきて下さった人参のケーキを頂いて、そのエピソードを聞いて急遽作りたくなったという、やはり濱名さんのお母様からレシピを譲り受けたという林檎のケーキです。
バターやチーズは一切使っていないという、ヨーグルトの酸味さわやかな母娘の絆を感じるような優しい、そしてこれからも代々受け継がれていくような予感のする美味しいケーキでした。
持ち寄りランチ(10月12日)
午前、午後と受講の濱名さん、野本さんとの持ち寄りランチ。
朝3時に起きるのが習慣になっておられるという濱名さんのメニューを紹介します。
切り干し大根のハリハリ漬け、砂糖を使わず、玉葱とコーンの野菜の甘みを利用して作られた卯の花、キャベツの出汁煮、鶏手羽元の黒酢煮込み、そして葡萄のジャムとトマトと林檎のジャム。早起きと、そしてキチンと手を抜かず、野菜を美味しく食べる工夫、アイデアが、濱名さんの美しさを見る気がしました。

三木ゆかりさんの栗のロールケーキ
愛猫ミュウが急逝し、急遽週末のアトリエを休講にさせていただいたのですが、
三木さんに休講の連絡が行き届かなく、ミュウの亡骸を前に茫然自失の状態の私を見て当然ですが、驚かせてしまいました。
長島さんが朝から作ってきてくれたお弁当を食べていない私を見て三木さんは
「ミュウちゃんを見送ってあげれるのはりえさんしかいないのだから、食べなくちゃダメ!ミュウちゃんを見送ったら食べなくてもいいから、今は食べなさい!」と力強い言葉を残し、焼き上がった作品を持ち帰られました。

そして翌週、その時に持ち帰られたトランペットフラワーのお皿に、手作りの栗のロールケーキを焼いてきてくださいました。栗拾いからしたという、驚きのロールケーキです。
ミュウの為に、石原さん、三木さんからお花も頂きました。
ミュウは生クリーム大好きだったんです。鼻に付けてよく舐めていました。
方丈庵に集る生徒さん達にたくさん慰められる思いです。

吉田啓子さんの人参のケーキ(10月4日)
愛猫の死は、一部の生徒さんにしかお知らせしていませんでした。
お顔を見てお話すると泣いてしまいそうでしたし、余計な心配を掛けてしまっては、と思っていましたから。
吉田さんもミュウのことは知らない生徒さんのお一人でした。が、アトリエにいらして私の顔をみるなり「りえさん、何かあった?」と一言。いつも通りしていたつもりが少し動揺。「いいえ。きっと風邪気味だからかな〜?」と私。そお?と一旦はやり過ごしたのですが、20分もすると「やはり何かあったでしょう?」と吉田さん。たまらなくなってミュウのことお伝えしたのでした。どのみち心配掛けてしまうのだったら、始めからご報告すべきでした、と反省。
この日は、吉田さん何か予感!?があったらしく、ケーキを焼いてはじめて方丈庵に持ってきてくださったのでした。このケーキ、吉田さんの亡くなられたお母様から受け継いだレシピだそうで、戦火をくぐり抜けてきた年期の入ったケーキの型を譲り受けて大切にされているそうです。慈愛にあふれるような、母の優しさを思い出すような優しい味でした。また一口、二口頂くと身体から力がみなぎるような不思議な力を持つケーキでした。